就労困難者が輝いている
日本でいちばん育てたい会社

履歴書や過去は重視しない! 匠カフェの挑戦!

綾野 まさる 著 2013.09.14 発行
ISBN 978-4-89295-928-8 C0036 四六並製 224ページ 定価 1650円(本体 1500円)

内容紹介

就労困難者が輝いている 日本でいちばん育てたい会社

障害者雇用法定率2.0%を大幅に上回り、日本でいちばん障がい者を雇用している「アイエスエフネットグループ」。
4人で立ち上げたベンチャーIT企業は10年で2700人に急成長するが、障がい者雇用に力を入れるようになった理由、そこに込められた想いとは?

「この子より一日、長生きしたい」――。
障がい者の母親の言葉に衝撃を受けた社長は、心に誓う。
(健常者と手をたずさえ、社会人として生きがいをもって働ける環境を創りたい)

外資系で働き詰めに働いていた社長自身、過去にパニック障害になり、メンタル不全に陥った。
また、地元では治療法がないと言われた母親の難病にも悩むが、東京の医師から治ると希望の灯りを得た経験も持つ。

そんな社長の体験に加え、従業員として様々な困難を抱えながら働く障がい者のケースを、それぞれの生い立ちを交えて物語風に描いていく。
幼少から網膜色素変性症で目が殆ど見えなくなっても「日本一明るい視覚障がい者」を旗印に、障がい者やニート、引きこもりなどの社会参画に汗を流す男。
脳性麻痺と闘いながらパソコンのスキルを身に付けた若者と、支援員となっていっしょに働く母親。
30歳を前にがんで余命3ヶ月と告げられたが、闘病の末に生かされた命を障がい者雇用に燃やす男は、障がいのある女性らが働く場所「匠カフェ」の展開に奔走する。

「匠カフェ」では地元の養護学校の卒業生らが、プロフェッショナルになろうと、自分の持ち場で日々頑張っている。地域と密着しながら働く場所を創出し、企業と家族が支え合って、障がい者にも生きがいを感じてもらえる社会を目指す。そんなフューチャー・ドリームに向かって突き進む奇跡の会社、現在進行形のドキュメンタリー。


目次

T 絆の架け橋
U 絶望から希望へ
V 生かされた命
W ひとり一秒のプレゼント
X こころの鏡
Y はるか長い道のり
Z 雇用はすべてを救う
  あとがき

 

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