この本を手に取っていただき、ありがとうございます。
私はこれまでに、いながらも神仏のありがたさについて書いてきました。ご縁をいただく大切さや、ご加護をもらえるありがたさ、どこの神社仏閣にどんな神仏がいらっしゃるのか、どんなごりやくがあるのか、祈願を叶えてもらいやすくするにはどうすればいいのか、失礼のない参拝のコツなどもお伝えしてきました。
また、神仏は人間をとても慈しんでくれていることも書いてきました。皆様の参拝を神仏はとても歓迎しているのですよ、その愛情に気づきましょう、自分が愛されていることを知りましょう、そこが神仏とコンタクトをする能力を目覚めさせる第一歩なのですよ、ということもお伝えし続けてきました。
本書はそのような、これまでの方向性とはちょっと違ったテーマになっております。
東日本大震災の津波到達ラインに沿って、寺社が多くあることはご存知の方が多いと思います。
神様の力が津波を止めたとしか考えられないという神社もあって、以前から取材をしたいと思っていました。今年の6月にやっと念願が叶って、被災地の神社を訪れることができました。
東日本大震災が起こったあの日、神様や仏様はどうされていたのか……。
亡くなられた方が多くいたのはどうしてなのか、助けることはできなかったのか……。
本書を読んでいただければ、その疑問が氷解することと思います。私も被災地をまわって初めて神々の真の尊さを知りました。神様がどれほど崇高であるか……それは人間の想像をはるかに超えたものでした。
お願い事を叶えたり、守ってくれたり、癒しをくれたり、そのような表面だけではない、奥深い部分には泣けてくるほどの切ない真実がありました。それを是非、皆様にも知っていただきたいと思います。
イエス・キリストについてもっと教えて下さい、というメッセージをずいぶん前からいただいております。しかしキリストと日本で交信することは難しく、ずっと先延ばしにしてきました。去年、アメリカに行った時に現地の教会に寄り、ついにキリストご本人とお話をすることができたので、その詳しい内容を書いています。
キリストとはどのような存在なのか、教会とはどういう場所なのか、キリストは人間のためにどんなお仕事をされているのかなど、踏み込んで聞いております。クリスチャンの方に是非、読んでいただきたい内容です。
王庁ものがたりは主人公の目を通して死後の世界や閻魔王庁の様子を書きました。
死後の世界のことですから、私が見てきたように書くのはどうかと思ったので、フィクションという形にしております。小説というほど立派なものではなく、読みやすいお話として書いています。
形式はフィクションですが、見えない世界の仕組み、死後の世界、仏の修行、地獄等、私が知っていることはすべてそのまま書きました。いろんなことを詰め込んでいますので、お話のどこかに、読者の方のどなたかの、何かの参考になる部分があるかもしれません。小さくても皆様のお役に立てるところがあればいいな、と思っています。
昔の人の信仰心を知っている小さな神仏も取材してきました。信仰についていろいろな面から、さまざまなお話を聞くことができ、私にとっても学びの多い旅となりました。
神様を信じる心は、奇跡をも起こすということを改めて教えてくれた、おきぬさんのエピソードもあります。
本書を読んでいただければ、神仏の深いところまで知ることとなり、神様仏様への感謝がより強く尊いものに変わられるのではないかと思います。信仰心ももっと厚くなるように思います。そしてそれは魂にとても良い効果をもたらします。
皆様の神仏に対する理解がより一層深まり、神様仏様がもっと好きになる……この本でそのお手伝いができますように、と心から願っております。
内容紹介動画