本書は、私の専門分野である核放射線の科学を題材に、日本における「トロイの木馬論」を展開する。
私は、旧ソ連の核実験場と黒鉛原子炉事故の周辺被害、アメリカビキニ環礁水爆実験の周辺影響、中共タクラマカン砂漠の水爆災害、広島の空中核爆発、東海村ウラン臨界事故、北朝鮮核実験の放射線影響、福島軽水原子炉事故の放射線影響の調査を実施した放射線防護科学者である。
人口とエネルギー問題を含む日本文明も長年の研究対象としてきた。日本の現在から未来にとって、重要な「エネルギー」と「国防」にかかわるトロイの木馬論でもある。
読者のみなさんに、しっかりと考えていただきたい。
気象に左右される風力と太陽光の発電量を増やすのは、電力安定化に逆行する。石炭火力発電の比重を高めるのも文明進展にマイナスだ。多くの原子力発電所の再稼働は、電気料金が下がるだけでなく、電力供給が安定する。
さらに高速増殖炉もんじゅ廃炉決定を撤回し、ガラス固化体地層処分の地域調査を進め、核燃料サイクル技術を推進すれば、エネルギー資源の無い日本の現状打開と未来に繋がる。こう私は固く信ずる。
言葉巧みに日本のエネルギー安定化を阻むトロイの木馬である原子力規制委員会や、反日の「反原発」「脱原発」運動で日本国内を扇動する木馬たちを打ち壊すのは今である。
規制第一主義で国は滅ぶ。
はじめに
序 章 トロイの木馬を粉砕せよ!
トロイ王国の滅亡
中共からの木馬で世界の危機
ノーベル賞作家が中共の危険な水爆実験を絶賛する
日本の欠陥、占領憲法と原子力規制委員会
トランプ大統領が木馬を粉砕
第一章 ダモクレスの剣――中共が弾道ミサイル発射
君主ディオニュシオス2世とケネディ大統領
日本列島に吊るされたダモクレスの剣
シミュレーション、東京に弾道ミサイル!
直径1000メートルの火球出現
首都崩壊の中で
地下要塞から反撃
380万人死亡、日米の反撃と日本の木馬粉砕
第二章 「反原発」「脱原発」こそトロイの木馬
黒い雨、濃縮ウラン、シカゴ大学、そして世界調査へ
日本の核燃料サイクルを「破壊」する脱原発テロ
原子力発電停止で北海道大停電
大停電で医療弱者が死亡
冬季大停電で数十万人死亡
軽水炉は自動停止したが国の災害対策本部長は暴走
福島は低線量で健康被害なし
高速増殖炉もんじゅの廃炉決定を撤回せよ!
三条委員会の原子力規制委員会が暴走
日本は核エネルギーを手放してはならない
第三章 反核運動の源流――ソ連核武装の捨て駒にされた日本人
驚きの証言
ソ連核武装の前夜
ポリゴンに多数の強制労働者
ソ連核実験場周辺に配置された日本人収容所
捨て駒になった日本人抑留者たち
第四章 楼蘭水爆を隠蔽した中共と日本のマスコミ
ソ連の監視と私の線量計算が一致
安全策の不在が招く国際問題
中共の核の蛮行は史上最悪
アニワル・トフティ医師の証言
ウイグル地区の高い発がん率
人民解放軍に引率されたNHK取材班の足取りの愚か
27万の日本人が核爆発期間中に観光!
NHKの大罪と反核団体の嘘
日本の木馬NHKを粉砕しよう!
第五章 北朝鮮の核武装を許せば中共の思う壺
ソ連地下核爆発事故からの推理
北の第一回失敗核実験、ウィーンで報告
北朝鮮2016年核弾頭開発、さらに大型化へ
胎児影響レベルだった吉州住民の線量
核武装を擁護する京都大学助教
北の核武装に転用される日本技術
第六章 核燃料サイクル技術が日本の未来を救う
人口爆発とエネルギー
日本はエネルギー資源大国
核燃料製造拠点・日本原燃の技術は世界トップレベル
世界一の耐震と耐津波技術に挑戦する日本の核エネルギー施設
安全なガラス固化体地層処分事業
日本文明の誇りある事業で地域活性化
おわりに 「木馬」を倒して笑顔で日本再興
文献リスト