ダライ・ラマ法王(テンジン・ギャツォ)は、第14世現ダライ・ラマである。
1935年7月6日、チベット・アムド地方の農家に16人兄弟の5番目として生まれる。
2歳のとき、ダライ・ラマ13世の「トゥルク(生まれ変わり)」を宣言。
チベットがいわゆる中華人民共和国軍による占領に直面した中、15歳でチベットの国家元首、及び最高の宗教指導者として即位した。
1959年にチベット抵抗運動が崩壊したあと、ダライ・ラマ法王はインドに亡命し、中央チベット政権(チベット亡命政府)の設立や、同行した何千人もの難民の間でのチベット文化と教育の保護に積極的に取り組んだ。
親愛されているカリスマ的な指導者である法王は、西洋を訪れた最初のダライ・ラマである。そこで仏教を広め、普遍的責任、世俗的倫理、宗教的調和の概念の推進に貢献してきた。
1989年には、その優れた著作と、国際紛争、人権問題、地球環境問題の解決におけるリーダーシップが評価され、ノーベル平和賞を受賞した。
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