第1章 「困った子」は大人の常識にとらわれない
−すぐに役立つメンタルヘルスの知恵−
人に迷惑をかけよう。がまんしないで生きよう
自分を責めるから苦しくなる
人間関係は好い加減がちょうどいい
自然と一体になれればいいね
何でも悪く感じるのは心が病んでいるから
一生懸命に努力しない…のもいいんだ
人から命令されるとやる気がなくなるね
今、この時間を充実して生きよう
強迫神経症は真面目すぎるから
第2章 子どもの苦しみを理解できますか
−子どもから視た父母像−
1 アダルトチルドレンは誰ですか?
理解してくれる人がいる安心な居場所がありますか?
親との葛藤をひきずって生きているアダルトチルドレン
家族の真実が霧の中にある
まず、親が「ノー」と上手に言えることが大切
「何も言わない親」でいられますか?
親も子も自分を責めないで
無理難題の取引には理由がある
親探しにさまよう子どもたち
お母さん、お父さん、助けて!
動き出しのきっかけは父親とのつながり
仲間がほしいから集団の中へ
2 思春期の対応
人間関係の葛藤が消えれば、相手の本音も見えてくる
思春期はつらさより楽しいことが大切
いい子は抑圧型。不満をため込む
子どもの弱音には、深い思いが隠されている
人間関係は自分を知ってもらうことから
会話を「快話」にするための大事な3つの態度
良い悪いの2極に分けたがるクセがついていませんか
今が楽しくなければ、身近な人間関係は改善される
自立のために子どもの体験を奪わないで!
3 幼児期から学童期までの子育て
登校拒否は見ているだけでは、だめ
わが子の長所を学校の先生に伝える努力
お母さんの笑顔が子どもを支える
愛されてる実感を持てば、子どもは前向きになれる
「自分の責任」と思っていると先が見えない
親の生き方が子どもの幸せを左右する
第3章 登校拒否出社拒否引きこもり母親50の知恵袋
1 長びく困難からの脱出
親はまず「そう」「そうかな」の言葉だけにしてみる
子どもの気持ちになってみよう
否定言葉しか出なくても、言葉に出すことに意味がある
「ノー」は自己表現の第一歩
子どもから言ってくるまで待って話す
感情を出す言葉かけ。気持ちで言ってみよう。
「がんばらないで」「がまんしないで」行動してみよう
子どもの長所をいつも考えていよう
何もしないのは考えすぎて動けないから
2 少し安定してきたら
約束をキチンと守る子どもには、いたわりの言葉を
親の否定的な感情は家庭に持ち込まない
なにげない会話をよく聞き、理解する
良いことも悪いことも同じ態度で聴く
自分を責めることをやめる。物事は一人では成り立たない
いまわしいことは、ときが来るまで触れない
悪いことをいいことにするユーモア
好い加減もいいもの
なるべく肯定語で話しかける
自信をつける言葉かけをしよう
快話と不快話の違い
会話のあとの気持ち
相手の内面の理解なしでは快話にはならない
自分の意見や説教・指示・説得・議論は不快話のもと
欲求はすぐに正確に言われたとおりやる
家族の雰囲気を快にしよう
無気力と無関心は心が傷ついている証拠
楽しいことを思い出そう
几帳面はホドホドに
とにかく睡眠をとれる工夫をする
進歩の感覚を身につけよう
3 神経症の対応
症状のサインは本人にとっても大切な意味がある
対人恐怖は人と交わりたいというメッセージ
対人恐怖の良薬はスキンシップ
不潔恐怖、きれいにしたいのは心の中
百パーセントのまじめ、几帳面は誰にもできない
確認は不安の現れ。症状を取ったらもっと深刻
5回確認だったら8回確認しなさいと多く言うのがコツ
こだわることで安心し、元気を保つ
こだわりはユニークな自己表現
「〜すべき」の代わりに「〜したいね」の方が楽
4 自殺志望の対応
自殺志願は一生続く苦しさと向かいあっているから
自殺防止の薬は愛情とスキンシップ
5 暴力の対応
暴力は心の悲鳴、がまんのし過ぎ
親への暴力は本人もしまったと不幸になる
他人を攻撃したら一緒にしよう
イライラになるプロセスを考えよう
頭に血が上った時の克服は目標と綿密な計画
6 旅立ち
旅立ちはただ見ていてフォローするだけ
言い出してから行動するまでの期間をみよう
親の成熟が子どもへの贈り物
母親たちの手記