あの世のイヌたちが教えてくれたこと

天国から届いたスピリチュアルな愛のレッスン

ケイト・ソリスティ 著 三早江・K・ジェニングス 訳 2016.02.24 発行
ISBN 978-4-8024-0009-1 C0011 四六並製 200ページ 定価 1760円(本体 1600円)



“この本を書くにあたって、私は「イヌの霊団」と対話をしました。
しかし、私はあくまでも情報を受ける「レシーバー」でしかありません。
この知識と情報が役に立つものであるかどうかは、
皆さん一人ひとりの判断にゆだねます”──ケイト・ソリスティ

はじめに より

あの世のイヌたちが教えてくれたこと

この本の中で言う「コミュニケーション」とは、肉体の能力の限界やイヌの行動学者の知識を、はるかに超えるものです。
私はここで、イヌの意識の有無を証明するつもりはありません。この本では、私たちの住む地球の植物や石や水、すべての生きものに存在する「神の意識」を知ってもらいたいのです。私は、それぞれの生きものが、それぞれに特有の方法で、神の意識を表わしていると信じています。
この本を書くにあたって、私は「イヌの霊団」と対話をしました。
意思表示の方法はそれぞれ異なっていても、すべての生きものには神の意識が存在しています、だからこそ種類の違う生きものどうしが理解し合えるのです。
しかし、ここで私がイヌの霊団から学んだ知識が、すべてのイヌやすべての状況に当てはまるものだとは思っていません。私は、あくまでも情報を受ける「媒体」でしかなく、そのときに受け取れる情報を受け取る「レシーバー」でしかありません。この知識(情報)が役に立つものであるかどうかは、皆さん一人ひとりの判断にゆだねます。
古代人や先住民は、動物たちを、手本となるもの、またヒーラーとして尊んでいましたし、人間以外の生きものの知識に耳を傾け、その教えを聞く心を持っていました。
しかし、いつしか私たちは、地上の生きものや母なる大地とのつながりを失い、欲や支配力に囚われた、自己中心的な道を歩み始めました。その結果、疎外感や不満を感じ、不幸だと感じる人間が増えてしまったのです。
人類が自然界とつながっていたこと、その後、どのようにほかの生きものや母なる大地から離れ、孤立してしまったのかという話は、多くの国で語り継がれています。その中の一つに、「人類が自然界から離れ始めたとき、イヌたちは人類と一緒にいることを選んだ」というものがあります。それは、以下のようなお話です。

この世の初めに、すべての生きものの代表者たちによるミーティングがありました。
ミーティングには、虫、鳥類、爬虫類、哺乳類、有袋類、人類など、ありとあらゆる姿をした、美しい神の創造物が出席していました。どの生きものたちも、形あるものとして生命を経験し、それぞれが学んだことを、ほかの生きものと共有することによって、自分たちのこと、そして神のことを、よりよく理解しようと話し合ったのです。
たとえばハチは、花の咲く植物とどう共存するかを学ぶためにその形を選び、ゾウは大気中や陸の震動を感じ取るために、母なる大地の「耳」になることを選びました。チーターはスピードと優美さを探求して体験することを選び、私たち人類は、優れた知性と、言語を使うという能力を探求することを選びました。
はじめはみな、つながりを保ち、それぞれの肉体を持つことによって新しく学んだ経験と知識を、共有し合うことを楽しんでいました。ところがある日、私たち人類はミーティングに戻ってこなくなりました。
人類は、自分たちのことしか考えられなくなり、お互いの経験を共有し合うという約束を忘れてしまいました。やがて、人類とほかの動物との亀裂は深まっていきました。
そして、ほとんどの動物たちが、それぞれの道を歩んでゆく中、三種の生きものが、人類と動物たちのあいだに溝が広がっていくことを悲しみ、踏みとどまっていました。
最後の分かれ道に立たされたとき、これらの生きものは、自分たちの意思でほかの仲間たちと離れ、人類と共に生きることを決めました。私たち人類が神のもとに戻り、再びほかの生きものとつながり、神の愛を取り戻すことを望みながら。
この三種の生きものとは、イヌとネコとウマです。私たちが望めば、彼らが、私たちの本来あるべき姿を思い出させてくれるのです。

私は、ほかの生きものたちと比べて、人類と最も長く生きてきた、イヌとの関係から探ることにしました。
以前、科学者は、イヌは約一万四千年前から家畜化されていたと信じていましたが、最近になって、イヌは一三万年ほど前から人類と共にいたという遺伝子学的証拠が見つかりました。太古から現在まで、原型のオオカミから始まり、今日の、体重一・二キロのティーカップ・プードルから体重八二キロのエスキモー犬まで、信じられないほどバラエティに富んだ姿へと発展してきましたが、これだけの数の品種に分かれていても、彼らは皆、同じオオカミのDNA(遺伝子)を持っています。
英語で、イヌ(DOG)を逆に綴ると、神(GOD)となります。これはただの偶然でしょうか? 私たちが神に対して抱く資質は、許しの心、寛容な心、無条件の愛です。一方、イヌたちの本質は、忠誠心、献身的な愛情、無条件に私たちを受け入れる心、そして許す心です。イヌたちは、自らがお手本となって、日々、私たちに無条件の愛を示してくれているのです。
もしも私たちが望むなら、どうしたら「イヌたちのように」なれるのか、教えてくれるかもしれません。



目次


感謝の言葉

私が愛したすべてのイヌたちへ

はじめに

第1章 人とイヌは もっと分かり合える

第2章 イヌたちがこの世に生まれてきた理由

第3章 動物たちから学んだ素晴らしい英知

第4章 あなたたちイヌのことをもっと教えて

第5章 イヌとイヌの生活。イヌと人の生活。

第6章 どうしてイヌはそんなことをするの?

第7章 こっそり教えるイヌの本音

第8章 体のこと・健康のこと

第9章 きっとまた会える

第10章 イヌたちがくれた魂の教え

イヌと共に

訳者あとがき




 

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