本書は『神さまと繋がる神社仏閣めぐり』(ハート出版)で書ききれなかった、長野〜関東地方の神社やお寺のご紹介をしており、関東地方第2弾とも言える本です。関東を訪れた時期は前著と同じ昨年の秋から初冬にかけてになります。ですので、もしかしたら現在、書いている内容と若干違う部分があるかもしれませんが、そこのところはご理解いただきますようお願い申し上げます。
どのような神仏がいてどのような会話を交わしたのかをご紹介しているのですが、その詳しい説明をする時に神仏に関する様々な情報も書いております。関東に行く予定がないという方もお近くの神社仏閣巡りに、この部分を活用していただけるのではないかと思います。
『神さまと繋がる神社仏閣めぐり』は神社仏閣のご紹介だけでしたが、今回はスピリチュアルなお話も4つ入れています。
早世されたお子さんについて知りたいというメッセージをいただくことがたまにあって、そこには亡くなったお子さんに対する想いが切々と記されており、涙なしには読めないことがあります。以前、このお話はブログでさらっと書いたことがあったのですが、うまく伝わる内容ではなかったため、今回改めて書かせていただきました。
ストレスが自分の体を傷つけるお話は、自分の体験をもとに書いています。ストレスは良くないと医学的にあちこちで言われていますが、本当にそうなんだなと実感したその顛末記です。
見える聞こえる能力は特別ではなく、どなたでもその「芽」は持っておられるのですよ、というお話のところでは読者の方がどんなに神仏に愛されているかを書いていますし、霊能力には違う種類もある、という説明もさせていただいております。
聖域が波動の高い場所ならば、そこで働いている人は高波動でみんないい人のはずなのに、どうして性格が良くない人がいるのでしょうか? という質問に答える波動のお話も書いています。
さらに、今まで書くことにためらいがあった、出羽三山の神様方は亡くなった人と会わせてくれる力を持っている、というお話も入れています。
このまえがきを書く数日前に、私は病院に定期検査に行きました。ブログには書いているのですが、私は「橋本病」という病気を持っています。
橋本病は甲状腺に慢性の炎症が起きている病気で、その炎症の原因は自己免疫です。ほとんどの橋本病患者は甲状腺が腫れていても、甲状腺機能は正常なのだそうです。ただ、炎症が進んでいくと甲状腺の働きが低下して、甲状腺機能低下症になる可能性があります。中年女性の10人に1人はいると言われている橋本病ですが、甲状腺機能が正常であるうちは投薬はしませんし、定期的に検査に行くだけです。
定期検査と言っても私の場合はサボり気味で、年に1回も行かず……ちょっとの間放置していました。さすがにそろそろ行かないと異常があったら困ると思い、行ってきたのでした。
詳しい血液検査と尿検査、甲状腺の超音波検査をしたのち、診察室に呼ばれました。先生は若い女医さんで、開口一番、
「橋本病……ではありませんね」と言います。
は? となりました。
先生は血液検査の結果を指し示し、丁寧に説明をしてくれました。橋本病であるという判断をしていた項目の数値が今までは高くて陽性だったのですが、それが陰性になっており、他の甲状腺に関する項目もすべて正常だったのです。加えて、超音波検査の結果も正常で異常がどこにもない、とのことでした。
「えっと……? これは、治ったということなのでしょうか?」
「たま〜〜〜にあるんですよ、陽性から陰性になることが」
この病院は全国的に有名な、設備の整った甲状腺疾患専門病院です(神戸にあります)。他府県からも多く患者さんが行くせいか、先生の人数が多いのに混み具合が半端ないです。そんな専門病院の専門医ですから、診断に間違いはないです。
「今後は定期検査も必要ないでしょう。もし何か気になることや異常がありましたら、いつでもまた来て下さい」
病院を出てからしばらくぼ〜っと考えながら歩きました。診断ミスちゃうよなぁ? と……。それくらい信じられませんでした。
前回の検査後、本に書くために私は多くの神社仏閣を訪れています。2冊目以降の本に書いたところは全部そうですし、熊野三社は数回行きました。数多くの高波動の神仏にお参りして良い波動をたくさんいただき、霊山にも多く登りました。各地で見つけたパワースポットにもしっかり立ってきました。
私は「橋本病を治して下さい」ということは、どこの神仏にも一切お願いはしていません。治るものではないし、甲状腺機能さえ低下しなければ特別どうということもないので気にしていなかったのです。
願掛けをしていないのに治ったということは、これはもう高波動の影響としか考えられないです。どこの神社仏閣が良かったのだろう……とあれこれ考えてみましたが、1ヶ所だけの効果ではないように思います。複数の神社仏閣の高波動の恩恵ではないかと思っています。
まえがきは、原稿を仕上げた時点から1ヶ月くらい後に書きます。今回の本は「高波動」という言葉がたくさん出てくる本になっていて、その本のまえがきを書くちょうどその時にこのような事実が判明したということは、書いたほうがいいのだろうと思いました。
世の中には不思議なことが起こることもある、と以前はそのような感じでとらえていましたが、最近、私は違う考えになっています。読者の皆様からいただくメッセージやお手紙にも、不思議な出来事が多く綴られています。皆さん、口にしないだけで全国のあちこちで不思議なことは起こっているのです。
ということは、「この世の中は不思議なことが普通に起こる世界である」と考えたほうが正しいような気がします。科学的根拠がない、科学では説明できない、と言われるかもしれませんが、説明できようとできまいと起こるものは起こるのですね。
科学で解明できないからといって神仏の恩恵をないものとしたり、軽く考えるのはもったいないと思います。神社仏閣は「心」も「体」も癒してくれる貴重な場所です。
神様仏様の大きな深い愛情とありがたいご加護……そこに気づいて生きていくのと気づかずに人生を送るのとでは雲泥の差がある、と私はそう思っています。