UFOを目撃したとか、宇宙人と遭遇したなどと真面目な顔で言うと、「この人、大丈夫?」と思われるのがオチです。なので、そういう体験をした人でも大っぴらには体験談を話したがりません。少なくとも今はそういう状況です。
ところが、今後10数年ほどで、状況は一変する可能性が高いと思われます。UFOの目撃や宇宙人との遭遇が当たり前の時代になる。そう言うと驚かれるかもしれません。
ただ、私が受け取った情報や、チャネラーと呼ばれる人たちが高次の存在から受け取った情報も多くの場合、それに即した内容になっています。
たとえば、米国人ダリル・アンカがチャネルする地球外生命体であるバシャールは、2025年から2033年までに宇宙人とのオープン・コンタクトが起こると言っています(ただし、「今のまま進めば」という前提があります)。
オープン・コンタクトとは、公の場で宇宙人との接触がなされることを言います。
公の場というのがポイントです。公でないなら宇宙人との接触はすでにかなりの頻度で起こっています。ただ、多くの人はそれを知らないか、あるいは、事実として認めていないというのが現状です。
今のままで、もしバシャールの言うとおりになると、それが世界に与える衝撃は幕末の「黒船来航」が日本に与えた衝撃どころではありません。
ちなみに黒船来航とは、1853年にペリー提督率いるアメリカ海軍の4隻の艦船が浦賀に来航し、開国をせまった事件をいいます。さらに、翌年には9隻が江戸湾に集結し、100発以上の空砲を撃ったので、江戸は大混乱になったということです。
結果的に、14年後の1867年には約270年続いた江戸幕府は終わりを迎え、明治新政府の発足、その後の文明開化へと続いていきます。
つまり、黒船来航が日本の政治、経済、文化、社会、価値観に大きな変革を促したわけです。こういう大転換をパラダイムシフトと言います。
今のままで、突然オープン・コンタクトが起こると、世の中はそれこそ大混乱に陥るでしょう。宇宙人に征服されてしまうと恐怖におののく人もいれば、恐いもの見たさに見物人が宇宙船のまわりに大挙して集まるということもありえます。
実際、黒船来航時には、浦賀は見物人でいっぱいになり、勝手に小舟で近くまで行き、乗船して接触を試みた人もいたそうです。
なので、案外こういうときに、好奇心をかき立てられる人も多数いるのかもしれません。株は大暴落しそうですが、UFO関連株や防衛関連株のみは高騰して、ひと儲けする強者も現れそうです。
冗談はさておき、突然のオープン・コンタクトで大混乱を引き起こすことは、宇宙人側も望んでいないでしょう。徐々に私たちの常識を変えていき、互いに安心できる状態でオープン・コンタクトを迎えるようにしたいと考えているはずです。
ただ、そのために残された時間はそれほどありません。ほんの10年、いや2025年なら最短で8年です。
私たちが衝撃を受けないようにするためには、今後、次にあげるような一連のことが、かなりのハイペースで起こる必要があるでしょう。
@地球外生命(知的とは限らない)の存在が科学的に証明される
AUFOの目撃が頻繁に起こる。UFOが一度に多数の人に目撃される
BUFOの存在が公知の事実となる
C宇宙人(地球外知的生命体)に夢の中で遭遇する人が増える
D宇宙人と物質世界で遭遇する人が増える
E宇宙人の存在が公知の事実になる
F宇宙人と公の場でのコンタクト(つまりオープン・コンタクト)が起こる
この一連のことが、ほんの10年ほどで起こるというのは、信じられないほどのハイペースです。
とはいうものの、私自身が受け取ったメッセージも、このペースに即したものでした。バシャールのように、具体的に何年にオープン・コンタクトが起こるというメッセージではありませんが、「ともかく急げ」という漠然としたものでした。
私は2016年10月から「ETコンタクト・コース」という、ヘミシンクを使った1日セミナーを開始し、同年の年末までに東京、福井、広島、名古屋、芦屋、福岡、札幌、東京という順番で開催したのですが、これも「急がなければ」という、何とも言えない感覚に押されてのことです。
時代は急激に変わり始めているようです。それを裏付けるように、あのNHKが2017年1月17日の『クローズアップ現代+』で、地球外生命を取り上げたのです。
「宇宙から謎の信号? 地球外生命を追う」というタイトルで、世界の科学者が真面目に地球外知的生命の探査を行なっている様子を伝えていました。さらに、実際に見つかった場合の公表の手順についてまでも、世間への影響度を考慮して、真剣に議論されているということが放送されていました。
NHKでこういう内容が放送される背景には、信頼できる多くの科学者が地球外知的生命の存在を前提にして議論しているということがあります。
今、一般大衆は宇宙人の存在ということについては懐疑的で、そういうことを言う人を冷ややかな目で見る傾向がありますが、案外、科学者が地球外知的生命の証拠を見つけることがきっかけになって、大きなパラダイムシフトが起こるのかもしれません。
ただし、科学者だけに任せて私たちは漫然と待っていればいい、というものではないようです。このプロセスがスムーズに進むように、多くの人たちによる積極的な行動が必要と思われます。
私は、そういう流れの中で少しでも手助けになればと思い、本書を書きました。
この本では、そもそもET(地球外生命体)とはどういう生命体なのか、ETコンタクトとはどういうことを言うのか、というところからお話しします。
そして、ETコンタクトのこれまでの状況と、モンロー研究所における先駆け的なプログラムについて説明した後、これから起こってくるであろうETとの物質世界でのコンタクトと、その準備についてお話しします。
本書で強調しておきたいことがいくつかあります。
そのひとつは、ETたちというのは私たちと深いつながりのある生命体だということ、多くのETたちは人類に友好的だということです。
ふたつ目は、私たちがETとコンタクトするのは、今、人類が体験しているアセンションと呼ばれる大発展の一環であり、必然なのだということ、人類はETと会うべくして会うということです。
三つ目は、ETたちと本当の意味で対等の関係を作るには、潜在意識と無意識にある闇の領域に光を入れ、恐れや囚われを解消し、真実の自己を輝かせるようになることが必要だということです。
本書が、みなさまのETとのコンタクトへ向けての一助になれば幸いです。