「ゆうれい」と聞くと、あなたはきっと、怪談に出てくる「お化け」を思い浮かべるでしょう。
人を怖がらせ、取りつくゆうれい。
でも、ゆうれいの意味は、本当はもっと広くて深いのです。
ゆうれいは漢字で書くと「幽霊」。「幽」という字は、「暗くひっそりしたところ」、「閉じ込めた状態」を意味します。「霊」は「霊魂」と同じで、私たち自身にも宿っている根源的なエネルギーのこと。
ですから、もともとゆうれいとは、「閉じ込められて行き場のない暗いエネルギー」を指しています。
そんなエネルギー体としてのゆうれいが、この世界には無数に漂っています。そして、ゆうれいのエネルギーと、あなたのエネルギーの波動が、ふとした拍子 にシンクロしたとき、あなたはゆうれいのエネルギーを受け取ってしまいます。
これが「ゆうれいに取りつかれる」ということ。じつは特別な現象ではなく、日常的に誰もが経験していることです。
見えないゆうれいと、現世で生きる人との間にどんなつながりがあるのか。
そのつながりが、人の人生や生活にどんな影響を与えているのか。
悪影響が与えられたとき、人はどんな方法で救われるのか。
長年、占いを行うなかで、私はこれらを学んできました。数年前からは、本書の共著者である怪談蒐集家の寺井広樹氏と共同で研究してきました。
そして、ついにわかったのです。人は生まれながらにして、ゆうれいとのつながりに一定の傾向をもつことが。この傾向を知って、適切に対処することこそ、真の開運につながることもわかりました。
すべての人は、知らず知らずにゆうれいとシンクロして、「不調・不安・不運」を招いています。一見、完璧な幸福に包まれているように見える人にも、ふとした心の隙間に入り込んだゆうれいのエネルギーが、陰を落としていることが少なくありません。
そこで、寺井氏との共同研究によって、このゆうれいとのつながりの傾向を突きとめ、わかりやすく体系立てたのが、本書で紹介する「ゆうれい占い」です。
本書では、人に取りつくゆうれいを「六大ゆうれい種」に分類しました。そして、それぞれが取りつきやすい人について、基本的な性格や運勢と、ゆうれいに取りつかれたとき、その性格や運勢がどうゆがめられるかをお話しします。
ゆうれいに取りつかれて、もともとの性格や運勢がゆがめられると、霊障(霊的トラブル)が起こります。そのとき、身を守るための護身アイテムや、霊を鎮める「鎮霊法」、自分でできる「お祓い・お浄め」の方法などを紹介します。
「お祓い・お浄め」というと、高額な費用で専門家にお願いするイメージをもつ人も多いでしょう。でも、本書で紹介するのは、お金をかけずに誰でも簡単にできる方法です。
霊を鎮めることや、お祓い・お浄めは、本当はお金や大きな手間をかけなくても、日常生活でのちょっとした心がけで、誰にでもできることなのです。
その効果は絶大で、取りついたゆうれい、つまり低級霊から自分の身を守るだけでなく、その霊を、あなたを守り、幸せにする高級霊に進化させることもできます。
世界初、あなたの魂に語りかける「ゆうれい占いとそれによる開運法」を、ぜひ本書で体験してください。
タロット占術師 真湖