大東亜戦争 失われた真実

戦後自虐史観によって隠蔽された「英霊」の功績を顕彰せよ!

葛城 奈海・奥本 康大 共著 2018.12.13 発行
ISBN 978-4-8024-0070-1 C0021 四六並製 276ページ 定価 1760円(本体 1600円)

戦争の末期、パラオ・ペリリュー島、アンガウル島
北マリアナ・サイパン島、テニアン島、フィリピン・レイテ島、そして沖縄……
“水漬く屍”“草生す屍”となった防人たちを慰霊、顕彰する。

「GHQによる洗脳」で“犬死”と思いこまされた彼らの名誉を回復することこそ、
国家を護るために散華された彼らの恩に報いることになるのである。

「献辞」より

大東亜戦争 失われた真実

昭和二十(一九四五)年のアメリカは「天皇を処刑せよ」という世論で沸騰していた。
だが、日本は惨憺たる敗戦にもかかわらず、天皇を戴く国の形を守ることができた。
連合国は、この年七月に『ポツダム宣言』を発することによって、連合国側から和平を申し出た。
アメリカ統合参謀本部は七月はじめに、日本本土侵攻作戦に五百万人の兵力を必要とするが、日本は一九四七年まで戦い続け、アメリカ軍死傷者が百万人を超えると見積っていた。
そのために、トルーマン政権は日本に「無条件降伏」を強いる方針をとっていたのを改めて、条件付降伏を求めることを決定した。
『ポツダム宣言』は「われらの条件は左の如し。われらは逸脱することなし」と述べて、「日本国軍隊の無条件降伏」のみを、要求していた。
特攻隊と、北から南までの戦場において玉砕した英霊の尊い犠牲によって、日本の二千年以上にわたる、美しい国体が護られた。
今日では多くの国民が、特攻隊や、最後まで戦った将兵が徒死にだったというが、私たちはこの世界史においても崇高な犠牲によって、天皇を戴く悠久の国に生きている。
御代替わりを目前に控えているが、本書は全国民必読の珠玉の書である。

外交評論家 加瀬 英明



「序文」より


忘れてはいけない歴史を復活させるために
国際ジャーナリスト 藤田 裕行

日本人は、いま、サイパンやパラオに行きづらくなっている。デルタ航空の日本からの直行便が、ソウルや北京経由となったためだ。
太平洋の西に位置するそうした島々は、日本から見ると「南洋」にあたる。
かつて南洋の島々では、私たちの父や祖父が、命を賭してアメリカと激しい戦争を繰り広げた。
戦後になって日本の経済が発展すると、南洋の島々はリゾートとなり、戦争の面影は風化していった。
しかし日本人である限り、国を護るため、故郷を守るため、或いは愛しい家族や恋人、子孫を守るために、自らの命を捧げて戦った、私たちの父祖がいることを、決して忘れてはならない。
そうした地を訪れ、心からの感謝の誠を「英霊」に捧げることは、日本人として最低限の礼儀であろう。
「英霊」は、戦争の犠牲者ではない。心から、国のために命を捧げる覚悟をもって、戦陣に赴いた英雄たちである。だからこそ、「英霊」と呼ばれるのだ。
本書は、そうした「英霊」への強い思いを持ち、実際にかつての「戦地」を訪れて、慰霊をしている、新進気鋭の二人の著者によってまとめられた。
お一人は、産経新聞のコラムの執筆者としてもよく知られる葛城奈海女史。もう一方は『空の神兵』として殊勲を挙げ、戦時中に天皇陛下に単独拝謁を賜った奥本 實陸軍中尉(終戦時は、大尉)のご子息、奥本康大氏である。
お二人は、私が企画運営をした『パラオ戦跡慰霊の旅』にご参加下さった。
大東亜戦争を戦った世代が存命の頃は、たくさんの戦友会があった。そうした戦友会が、それぞれの戦地に赴き、戦友を慰霊していた。
しかし、戦後七十年余ともなると、戦友会もほとんど解散し、戦地を慰霊に訪れる人の数も激減した。前述した直行便がなくなった背景には、そうしたこともあるのかもしれない。
しかし、国や民族には、決して忘れてはならない歴史がある。それは、その国や民族を護るために、命を賭して戦った英霊の事績だ。そうした歴史は、子々孫々にまで、語り継いでゆかねばならないものなのだ。
いま、葛城女史と、奥本氏が、本書を通じてそうした思いを世に問うことには、限りない価値がある。
英霊の事績は、国と民族の宝であり、誇りであるからだ。
我々一人ひとりには、必ず親や祖先がいる。
その祖先のおかげで、いま我々はこの世に生を受け、生かされて生きているのである。
民族の継承に思いを馳せるとき、大切にすべきものは、民族の魂だ。
この本は、その民族の魂を復活させるために、世に出ようとしている。
民族の魂を復活させる「聖業」に、果敢に挑んで頂いた葛城女史、奥本氏、そしてハート出版の諸氏に感謝すると共に、読者の皆様とさらにこの「聖業」を、後世へと継承してゆく所存である。

目次


献辞 外交評論家 加瀬 英明

序文 忘れてはいけない歴史を復活させるために 国際ジャーナリスト 藤田 裕行

第一章 なぜ日本は大東亜戦争を戦ったのか 奥本 康大
  ■英霊はすべて「国家の英雄」である
  ■靖国神社は「心の聖地」である
  ■大東亜戦争の真実
  ■白色人種による植民地政策の歴史
  ■先人たちが命を賭して守ろうとした国・日本
  ■「空の神兵」が果たした偉業
  ■日本人が死語にした「植民地」という言葉

第二章 パラオ「玉砕の島」ペリリュー 葛城 奈海・奥本 康大
《葛城 奈海》
  ■パラオの風土
  ■ペリリュー島戦跡慰霊へ
  ■千人洞窟
  ■戦争博物館
  ■西太平洋戦没者の碑
  ■中川州男大佐終焉の地
  ■顕彰碑
  ■大山
  ■ペリリュー神社
  ■アンガウル島
  ■不死身の分隊長 舩坂弘
  ■自衛隊とパラオ
  ■パラオの今
  ■パラオに学ぶこと
《奥本 康大》
  ■南洋の楽園を満喫した落下傘部隊
  ■パラオの統治までの経緯
  ■パラオの統治とアメリカ軍との死闘
  ■アメリカ軍との死闘

第三章 サイパン、テニアンで失われる皇軍の偉業 葛城 奈海
  ■サイパン、テニアンの概要
  ■サイパンの戦い
  ■水際作戦失敗により自決した晴気誠少佐
  ■サンロケ地獄谷司令部跡
  ■多くの日本人が身を投げた断崖
  ■彩帆香取神社
  ■テニアン島の戦い
  ■原爆が搭載されたハゴイ飛行場
  ■消え逝く日本人の足跡
  ■テニアンの現状
  ■テニアンの今
  ■サイパン、テニアンの歴史
  ■「サイパンを忘れないでください」

第四章 知られざる高千穂降下部隊と義烈空挺隊 奥本 康大
  ■日本軍の運命を分けた海軍の暴走
  ■「ジャワ本島攻撃」を支援したパレンバン落下傘部隊
  ■南太平洋で散華された英霊
  ■破竹の勢いの日本軍と戦域拡大
  ■制空権・制海権の喪失
  ■レイテ島の戦い
  ■薫空挺部隊
  ■高千穂降下部隊
  ■撤去されていた高千穂降下部隊の慰霊碑
  ■敵陣への強行突入部隊
  ■高千穂降下部隊慰霊碑の再建
  ■戦地における英霊の慰霊
  ■義烈空挺隊
  ■義烈空挺隊玉砕之地の慰霊碑
  ■沖縄平和祈念公園の義烈空挺の碑
  ■恒久的な慰霊碑の建立
  ■義烈空挺隊の顕彰活動

第五章 戦後を生き抜いた英雄の忸怩たる思い 奥本 康大
  ■父の慰霊活動
  ■戦後の旧軍人の忸怩たる思い
  ■旧軍人の潔さ
  ■口封じさせられたエリート集団
  ■東京裁判という茶番劇
  ■岡田資中将
  ■甲村武雄少佐
  ■堀内豊秋大佐
  ■「戦争犯罪人」という新語の登場
  ■『世紀の自決』
  ■高野山の空挺部隊の墓
  ■我が家の過去帳
  ■今後の日本への期待

第六章 『英霊の言乃葉』にみる先人たちの思い 葛城 奈海
  ■『英霊の言乃葉』
  ■日本人に受け継がれる「八紘為宇」の精神
  ■イスラエル建国の礎となった日本の武士道精神
  ■戦後危険視された「八紘一宇」
  ■東京裁判における「八紘一宇」
  ■伊舎堂用久中佐の言乃葉
  ■先人たちの思いを受け継ぐとは
  ■拉致問題
  ■敗戦国ドイツに学ぶこと
  ■邦人輸送の変遷
  ■心ある自衛官の本音「存分に戦わせてくれ」
  ■自衛隊の活用法あれこれ
  ■武威の発揚を!
  ■失われた歌詞
  ■戦うことは悪なのですか?
  ■「心ならずも戦死された」は英霊に対する侮辱
  ■英霊の成し遂げたこと
  ■大和魂

《参考文献》

 

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