和の国の神さま

桜井 識子 著 2019.09.08 発行
ISBN 978-4-8024-0079-4 C0011 四六並製 272ページ 定価 1760円(本体 1600円)



古事記と南九州の深い関係。
古事記はファンタジーなおとぎ話ではなかった。

天照大神。
アマテラスさんと会える場所で聞いたこの国と日本人のこと。

高波動専門霊能力アップ講座。
「わかる」を身につけられるとっておきの秘訣。

願掛けの仕方。
識子さんの体験談。ちょっとしたコツのお話。

はじめに

和の国の神さま

この本を手に取っていただきありがとうございます。
本書は、古事記を私なりに検証したご報告、天照大神との会話、高波動専門霊能力アップ講座という、3つのパートに分かれています。
私はこれまで古事記という書物を読んだことがありませんでした。興味を引かれなかったというのがその理由です。ですから、子どもの頃に絵本で読んだエピソードや有名な部分しか知りませんでした。
今年の1月のことです。別の本の取材で宮崎〜鹿児島をまわった時に、ニニギさんという古代の人物だった神様にお会いしました。いきなり「天孫降臨」という言葉が出てきて驚きましたが、その当時のお話を少し聞かせてくれたのです。しかし、古事記にうとい私は理解ができない部分が多くあって疑問だらけになり、その時はよくわからないまま取材を終えました。
4月にふたたび取材に行ったのですが、宮崎、鹿児島の神様方が教えてくれる当時の話 いろいろなことについて貴重なお話をたくさん聞いています。天照大神と会える場所もしっかり確認してきました。
高波動専門霊能力アップ講座は「初級編」となっています。内容的に文章でお伝えすることが難しいのですが、どうしても知っていただきたいと思い、書くことにチャレンジしてみました。
ブログで「龍のトレーニング」と題した記事をいくつか書いたことがあります。写真を何点か掲載したところ、反響が大きくて驚いたことがこの章を書くきっかけとなりました。
メッセージとお手紙がたくさん届き、多くの方がトレーニングを楽しいと喜んで下さり、もっと能力を高めたい、龍を見たい、神様とお話をしてみたい、と能力アップを希望されていたのです。
その方々に何か少しでもお手伝いができれば……という思いから、コツをお伝えしてみよう、と思いました。
初級編ですから、霊能力の基礎部分で正しく習得しておかなければいけないこと、その習得方法、それはどうして大事なのかという理由などを書いています。
は、不思議と、古事記と重なっていました。もちろん、細かい部分や人物など、違っているところもあります。しかし、大まかな意味では古事記は当時実際にあったことを現代に伝えている歴史書だと思える検証結果でした。
昔の私のように、古事記は古い書物だし、神話部分のファンタジーっぽい感じが苦手だという方がいらっしゃると思います。今回のご報告は神話部分についてではなく、天孫降臨から神武天皇東征までです。
そんなに興味ないかな、と思われている方も、読んでいただければその面白さがわかります。書いているのが私ですから、難しい内容ではありません。本の中でタイムスリップをして神様と歴史のコラボを堪能していただければと思います。
天照大神との会話も驚きの連続でした。私は今まで、数多くの天照大神がご祭神である神社を参拝してきました。しかし、天照大神と繋がることができず、ひょっとしたら天照大神って架空の神様なのでは? と長い間、そう考えていました。
天照大神は実在する神様です。ただ、古事記から受ける印象とは全然違っています。もっと偉大で輝くばかりに神々しく、神様らしい神様なのです。大きなお仕事をされていますが、とても優しくて、個人的なアドバイスを下さったりもします。
霊能力を早めにアップさせたい方のために、とっておきの秘訣も書きました。私はこの秘訣を使って訓練をしたのです。皆様にとってもきっと有効な方法だと思います。
どのお話もどなたかの何かの参考になれば嬉しいです。皆様にとってこの本が、役に立つ一冊でありますように、と心からお祈り申し上げます。


桜井識子




目次


 まえがき

第1章 南九州での取材
 よくわからない神社が多かった取材
  神社がよくわからない理由とは
 宮崎神宮
  宮崎神宮はヤマト民族の神様?
 高千穂峰にいる黒龍
  黒龍との喧嘩
 霧島神宮
  天孫降臨ということになっている?
  瓊瓊杵尊がご祭神
 高千穂峰
  黒龍との再会
  ヤタガラスがお出迎えをしてくれた神域入口
  会話の内容が驚きの連続
  巨大ヤタガラスがいる高千穂峰
 鹿児島神宮
  初参拝で見えた女官たち
 打ち合わせにて
  決まるべくして決まったテーマ

第2章 古事記
 古事記とは
  日本最古の歴史書
  国生み
  天の岩戸
  ヤマタノオロチ退治
  因幡の白ウサギ
  国譲り
  天孫降臨
  たった3人で古事記を制作!?

第3章 古事記と南九州の深い関係
 高屋山上陵
  瓊瓊杵尊の息子「山幸彦」の御陵
 狭野神社
  可愛らしい白い存在がいる神社
  悩みの相談に乗ってくれるご神木
 霧島東神社
  天の逆鉾はこの神社の社宝だった
 霧島神宮再訪
  神様に近い距離で会える祈祷
  ニニギさんが大和へ行かなかった理由
  3代目は生まれながらの大王
 高千穂峰再登山
  携帯トイレの素晴らしさ
  画力に左右される龍雲
  大王としてのニニギさん
  権力欲のなかった古代人
 鹿児島神宮再訪
  朗らかで陽気な女官たち
 可愛山陵
  女性と男の子がいる御陵
  薩摩で最初に統一された薩摩川内市
  新田神社
 薩摩川内市川内歴史資料館
  証明された奥さんの話
 吾平山上陵
  神話のモデルがここにもいた!
  輪廻をやめたアエズさん
 大隅半島古墳群
  ニニギさんとは時代が違う古墳群
 皇宮神社
  古代の祭祀場
 宮崎神宮再訪
  やっと会えたニニギさんの息子
  ご先祖様になるということは
  自然霊として存在しているヤタガラス
  宮崎神宮はニニギさんの宮殿跡だった
 生目古墳群
  4人の男性が出てきてくれたけれど
  ついに聞くことができた! 当時の民衆の声
 美々津港
  立磐神社
 都農神社
  アトラクション的な楽しみ方
  天気の会話で教わったこと
  美々津港からの出航秘話
 まとめ
  古事記はファンタジーなおとぎ話ではなかった

第4章 天照大神
 天照大神と会える場所
  鹿児島県指宿市
 初回の開聞岳登山にて
  高天原は本当にあった!
  作り話ではないがすべてが真実でもない神話
  人間を想う神様の気持ち
  元伊勢とは
  仏の世界と構造が似ている高天原
  アマテラスさんと会うには
 2回目の開聞岳登山にて
  日本列島は龍の形?
  霊山であっても滑れば転ぶ
  国にも魂があった!
  神様に育てられた日本人
  個人的なケアもしてくれる優しいアマテラスさん

第5章 高波動専門霊能力アップ講座
 本に講座を書く理由
  きっかけとなったブログ記事
  本でお伝えするわけ
「わかる」を身につける
  日常の「わかる」感覚
  スピリチュアルな「わかる」感覚
  神社での「わかる」感覚と練習になる歓迎のサイン
  「気づく」と「わかる」は違う
  お寺で「わかる」感覚
  霊山やパワースポットで「わかる」感覚
  具体的な例
  練習をしていることは神様に言っておく
  仏壇で「わかる」感覚
  人の進み具合と比べない
 とっておきの秘訣
  神様系と仏様系
  自分のタイプを知っておく
  自分のタイプでトライする
 感覚の違い
  読書の場合
  音楽鑑賞の場合

 願掛けの仕方 〜あとがきにかえて〜