[復刻版]中等修身 女子用

文部省 著 橋本 琴絵 解説 2023.09.13 発行
ISBN 978-4-8024-0165-4 C0021 A5並製 272ページ 定価 1980円(本体 1800円)


解説「『女子修身』こそ国家の根本、国体の本義」より抜粋 橋本琴絵

復刻版 中等修身[女子用]

全ての国家指導者、歴史的偉人、国家の発展にいなくてはならない人物には全て母親がいた。そうした大きい話から、個々の家族の形成まで、必ず母親はそこに存在するのである。ならば、女子から母に成長したとき、その精神の性質によって国民の質そのものが定義されるといっても過言ではない。

女は成長する。娘として生まれ、妻となり、母となるのである。いつまでも娘であることは退嬰そのものである。要するに身体ばかり成長して心が成長していない女が増えればその国はどうなるか。だからこその女子修身なのである。

本書を大日本帝国の残滓とみるのは誤謬ある先入観である。本書は、神代から連綿と継がれる女子の何たるかの集大成であり、そこに高度な文明人として文化人としての在り様が説かれているのである。

女子の在り方とは女子一個人の人生で到底到達できるものではない。女子修身には歴史と伝統によって陶冶された精神の凝縮があり、思春期を迎えた女子が成人女性として信頼されるに足りる素養の何たるかを得させるものである。

私は現在四児を育てている。私個人だけでの教育には限界がある。必然的に先人たちの知恵と経験則を借りることになる。それが教育の淵源である。

御令嬢を持つ父親、愛すべき孫娘を持つ祖父が先ず本書を手に取ってくださることを真摯に願う。


目次


神勅
中等修身 一 女子用
 一 皇国の使命 
 二 学びの道
 三 負荷の大任
 四 創造を勗む
 五 父母
 六 温雅貞淑
 七 わが国の家
 八 勤労の精神
 九 新しい経済
 十 団体生活
十一 恩をおもう
十二 皇国の女子

中等修身 二 女子用
 一 皇国の道
 二 知と徳
 三 工夫の生活
 四 健康の増進
 五 まこと
 六 継信・忠信の母
 七 国土の風尚
 八 教育に関する勅語
 九 国民の覚悟
 十 礼の精神
十一 家風
十二 挙国一致

中等修身 三 女子用
 一 肇国の精神
 二 敬神崇祖
 三 皇室典範と帝国憲法
 四 国体と国法
 五 国防と家政
 六 銃後の守り
 七 母の尊さ
 八 家庭教育

詔勅
 神武天皇橿原奠都の詔
 五箇条の御誓文
 憲法発布勅語
 紀元二千六百年紀元節の詔書

附録
 中等修身 一 男子用
  六 至誠
 中等修身 二 男子用
  二 知と徳
  三 戦力の増強
  七 郷土
  十 雄大な気宇
 中等修身 三 男子用
  五 陸海軍軍人に賜わりたる勅諭
  六 国防と軍備
  七 承詔必謹
  八 伝統と創造

用語説明
解説 橋本 琴絵


 

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