「ヘミシンク」は、モンロー研究所によって開発され特許取得された、オーディオ・ガイダンス技術です。人間の意識を深いリラックス状態や高い集中状態、知覚の拡大した状態などへ、安全かつ効率的に導くことができます。ヘミシンクを活用することで、私たちは、意識の探究を通して得られる体験や知見をもとに、自己の発見、成長、進化に役立てることができます。
「ゲートウェイ・エクスペリエンス」は、ヘミシンクを本格的かつ体系的に学ぶ人のための家庭学習用プログラムであり、人間の潜在能力を最大限に引き出し、自由になっていくための、画期的なツールです。
本書は、ゲートウェイ・エクスペリエンスを学ぶ人のためのガイドブックとして制作されました。
ゲートウェイ・エクスペリエンスは、Wave(ウェーブ)シリーズと呼ばれる全8巻のアルバムCDで構成されています。各巻にはそれぞれ簡単な解説書が付いていますが、独りで学習を進めていくには、決して十分とは言えません。なぜなら、家庭学習の場合はヘミシンクのセミナーに参加するのと違って、トレーナーからアドバイスを受けることや、参加者の体験談からヒントを得ることができないからです。そのため、期待するような効果が得られなかったり、このまま進めていいのか?といった不安が生じたりすることもありえます。
そのようなとき、このガイドブックを役立ててください。
アクアヴィジョン・アカデミーでは、2005年より日本人を対象にしたモンロー研究所公式プログラムを提供してきました。また、手軽にヘミシンクを体験できる日帰りセミナーや独自の宿泊セミナーを開催してきました。
このガイドブックは、これらのノウハウをもとに編集されています。そして、実際にセミナーを受講していただくのと同じようなスタイルで学習を積み重ねていくことができるように構成されています。
このガイドブックを活用することで、ゲートウェイ・エクスペリエンスをより効率的かつ効果的に学ぶことができます。
本書が、ゲートウェイ・エクスペリエンスを活用されるみなさんの一助になれば幸いです。
それでは始めましょう。
リラックスして。
Have Fun!(楽しんで!)。
アクアヴィジョン・アカデミー
坂本 政道 / 芝根 秀和
※本書は、2020年1月に発行された「ヘミシンク完全ガイドブック(全7冊合本版)」に、2022年12月に発行された「ヘミシンク完全ガイドブック Wave VIII」を加え、1冊にまとめ加筆・訂正したものです。
このガイドブックの内容は、アクアヴィジョン・アカデミーのセミナーのセミナーで教えているものです。モンロー研究所で発行する公式出版物ではありません。
ヘミシンクの家庭学習シリーズ「ゲートウェイ・エクスペリエンス」の日本語版がリリースされたのは、2004年の末。アクアヴィジョン・アカデミーを設立し、ヘミシンク・セミナーを開始したのは翌2005年の2月でした。
それ以来、アクアヴィジョン・アカデミーでは数々のヘミシンク・セミナーを開催してきました。日本人対象のモンロー研ツアーから始まり、今では年に8回のモンロー研プログラムを国内で開催しています。私の他にもトレーナーを養成し、現在9名のアクアヴィジョン公認トレーナー(内8名がモンロー研公認アウトリーチ・トレーナー)が活躍しています。トレーナーたちは、日本各地で日帰りセミナーを開催しています。
その結果、セミナーに参加してCDを聴いた人が実際にどういうところに疑問を持ち、不安を感じるのか、どういうところがわからないのか、勘違いするのか、そういうことが参加者の体験談を直接聞くことで、より深く理解できるようになりました。また、なにをどうお伝えするとわかってもらえるのか、どういうポイントを押さえればいいのか、そういうことも徐々にわかってきました。つまりノウハウが相当蓄積されてきました。
で、驚くべきことに、こうやって得られたノウハウを一挙に公開してしまおうというのが、このガイドブックの主眼です。
2009年6月に1冊目(Wave I)が発行されてから、ほぼ3ヵ月に1度のペースで順次発行し、2010年10月に全6冊が揃いました。おかげさまで多くの方に活用されてきました。“ロングセラー”と言っても過言ではありません。そして2014年11月には、全6冊を1冊にまとめて合本になりました。
2019年、7巻目の「Wave Ⅶヴォイジャー(航海)」が発売されました。フォーカス23〜27の死後世界探索と救出活動を可能にする、画期的なCDセットです。Wave Ⅶの発売にあわせて、完全ガイドブックの7冊目を発行し、2020年には7冊合本版を発行しました。さらに2022年には「Wave Ⅷユニオン(統合)」が発売され、完全ガイドブックも8冊目を発行し、そしてこのたび、新たに全8冊の合本版を発行することになりました。
1冊目を発行する前は、「え! ほんとにいいんですか? そんな本をしたら誰もセミナーに来なくなりますよ」といった心配の声もありましたが、「かまわないから、どんどん公開しよう」ということで踏み切りました。
我々のセミナーはそれ以上のものを提供する自信があります。生でやる醍醐味ですね。それに参加者どうしの生み出す相乗効果、グループ・エネルギー効果もあります。さらに、ここにはセミナーで言う“ダジャレ”は公開していません。こればっかりは、セミナーに参加して直に味わってください。
いつの間にかセミナーの宣伝になってしまいましたが、このガイドブックはアクアヴィジョン・アカデミーとして持てるすべての力を傾注して作った力作です。大いに活用していただければ幸いです。
坂本政道
ゲートウェイ・エクスペリエンスの日本語版を手に入れたのは2004年末。当時はまだ6巻セットでしたが、まとめて大人買い。とにかく聴くしかない、とスタートしました。期待に胸をふくらませ、ワクワクしていました。
ヘッドフォンをしてCDプレーヤーのスイッチを入れ、仰向けに寝て目を閉じます。波の音が聞こえはじめました。しばらくすると、ガイダンスが始まります。「あなたは肉体をはるかに超える存在です…」。しかし、もうその頃には睡魔がやってきました。5分もしないうちに寝てしまい、目が覚めた時には次のトラックが始まっています。が〜ん。
何度聞いても同じようなものでした。意識を保っていられないのです。ボーっとしていたり、眠ってしまったり…。目が覚めていたとしても雑念が浮かんでくるだけ。急に仕事のことを思い出したり、突然、腹の立ったことや、悔しかったこと、心配事などが浮かんできてそれに囚われたり…。「よし、今度は絶対寝ないぞ!」と力んでいると、体が緊張してうまくいきません。やり方が間違っているのか、自分にはヘミシンクの才能がないのか…。
今から思えば、私はまったく考え違いをしていました。ヘッドフォンをしてCDを聴きさえすれば、何もしなくてもロバート・モンローと同じ体験ができる、と思っていたのです。すぐに瞑想の達人の域にたどり着ける、過去世も自分で体験できる、ガイドと呼ばれる存在にもコンタクトできる、誰でも体外離脱ができる ── “魔法の杖”だと思っていました。
ヘミシンクは「ただ聴いているだけでも効果がある」という面もありますが、それだけでは奥深い意識世界を堪能することはできません。最初から素晴らしい体験をする人もいますが、そのような人はむしろ少ないです。聴き始めのころは、ほとんどの人が私と同じような状態ではないでしょうか。
ヘミシンクのワークには「メンタル・ツール」の使い方など、独自のテクニックがいくつかあります。そして「フォーカス・レベル」という“あちらの世界”を旅するためのロードマップが用意されています。それらをきちんとマスターしなければ、いかにヘミシンク音による誘導があったとしても、体験を深めていくことは難しいのです。
また「ヘミシンクは道具です。使い方はあなた次第」と言われています。どのような分野でも同じですが、道具を使うには“コツ”が要ります。そして、コツのつかみ方は100人100様ですが、誰でも共通して使えるコツがあります。
詳しくは、本書の中で紹介していきましょう。
本書では、アクアヴィジョン・アカデミーのセミナーでお伝えしていることを中心に解説しています。その他、私自身の体験談や、他のトレーナーの体験、坂本をはじめモンロー研トレーナーから聞いた話、セミナー参加者の方々の体験などをご紹介しています。
本書の最大の特長は、あたかもセミナーに参加しているかのような“ライブ感覚”を味わえることです。
家庭学習を続けるには、続けていこうというモチベーションが大切です。そのためには「好奇心」を育むことが重要です。そして全てを「楽しむ」気持ち。実は、それが一番の近道なのです。
ヘミシンクのワークでは、CDを聴き始める前に、必ずトレーナーが声をかけます。「Have Fun!」(楽しみましょう!)。
このガイドブックが皆さんのお役に立てることを願っています。
芝根秀和
刊行にあたって
監修者/著者メッセージ
著者メッセージ
第1部 イントロダクション
はじめに
第1章 モンロー研究所とヘミシンク
ロバート・モンローとモンロー研究所
ヘミシンクの原理
フォーカス・レベル
第2章 ゲートウェイ・エクスペリエンスについて
ゲートウェイ・エクスペリエンスとは
ロバート・モンローからのメッセージ
第3章 家庭学習の進め方とガイドブックの使い方
セッションの進め方
ガイドブックの使い方
家庭学習のペース
ヘミシンクCDの聴き方と注意点
重要な注意事項
第4章 セッションを始めるにあたって
重要なアドバイス
効果を妨げるもの
第5章 グラウンディング
意識をはっきりさせる
体験を消化し統合する
第2部 セッション
第1章 ウェーブⅠ — ディスカバリー(発見)
セッション1 オリエンテーション—初めてヘミシンクを体験する
セッション2 フォーカス10序章—肉体は眠り意識は目覚めている状態
セッション3 フォーカス10アドバンスド—準備のプロセスの完成
セッション4 リリースとリチャージ—感情のコントロールと恐れからの自由
セッション5 探索と睡眠—眠りに至るプロセスを通して学ぶ
セッション6 フリーフロー10—フォーカス10の自由探索
“準備のプロセス”のまとめ
第2章 ウェーブⅡ — スレッショルド(境界点)
セッション1 フォーカス12への招待〜知覚が拡大した状態
セッション2 問題解決〜コンタクトの始まり
セッション3 1ヶ月パターニング〜思考を現実化させる方法
セッション4 色呼吸〜色のエネルギーで癒す
セッション5 エネルギー・バー・ツール〜生命エネルギーを使いこなす
セッション6 生体マップ〜メンタルツールでヒーリング
第3章 ウェーブⅢ — フリーダム(自由)
セッション1 浮揚〜リーボールで浮かび上がる
セッション2 リモート・ビューイング〜遠隔透視トレーニング
セッション3 ベクトル〜非物質界での方向感覚
セッション4 5つの問い〜根源的な問いを投げかける
セッション5 エナジー・フード〜生命エネルギーを回復する
セッション6 初めての体外離脱〜肉体から離脱する5つの方法
第4章 ウェーブⅣ — アドベンチャー(冒険)
セッション1 向こう1年間のパターン化〜思考を現実化させる方法
セッション2 5つのメッセージ〜ガイドからのメッセージを受け取る
セッション3 フリーフロー(自由遊泳)12〜フォーカス12の自由探索
セッション4 非言語交信(NVC)Ⅰ〜非物質世界のコミュニケーションを学ぶ
セッション5 非言語交信(NVC)Ⅱ〜非言語交信の語彙を増やし、能力を高める
セッション6 交信ポイント12〜ガイドたちと交流する場所を創る
第5章 ウェーブⅤ — エクスプロアリング(探索)
Wave VとVIへの序文
セッション1 フォーカス12上級〜フォーカス12のさらなる自由探索
セッション2 直感の発見〜直感の経験と感覚を蘇らせる
セッション3 直感の探究〜直感の源につながる
セッション4 フォーカス15への入門〜時間のない状態
セッション5 ミッション15、創造と具現化〜創造の源につながる
セッション6 フォーカス15の探究〜フォーカス15の自由探索
第6章 ウェーブⅥ — オデッセイ(旅)
セッション1 ローカル1を知覚する〜第2の体に慣れる
セッション2 ローカル1で広がる〜第2の体に馴染む
セッション3 離脱点〜第2の体で動く
セッション4 非物質の友人〜ガイドとの交流
セッション5 ローカル2への移動/Focus21入門〜架け橋の領域へと進む
セッション6 フリーフローの旅:Focus21〜フォーカス21の自由探索
第7章 ウェーブⅦ—ヴォイジャー(航海)
Wave VII - Voyager について
セッション1 トータルセルフの探索〜F21でインナーヘルパーとのコミュニケーション
セッション2 フォーカス23 への導入〜“囚われ領域”の探索
セッション3 フォーカス25 への導入〜“信念体系領域”の探索
セッション4 フォーカス27 への導入〜レセプションセンターの探索とスペシャルプレイス
セッション5 救出活動〜ヘルパーとともにF23の人々を救出
セッション6 メッセージ・フロム・ビヨンド〜F27で交信し高次からのメッセージを受け取る
第8章 ウェーブⅧ(統合)
ウェーブⅧ 著者・共著者メッセージ
Wave VIII Union について
エクスプロレーション27について
セッション1 特別な旅〜ウェーブⅧで探索するF27の領域の全体像をつかむ
セッション2 エントリーディレクターと会う〜生まれる前に通る準備のプロセスを知る
セッション3 教育の機会〜教育センターの機能について学び体験する
セッション4 癒しと再生センター〜癒しと再生センターの機能について学び体験する
セッション5 計画センター〜新しいアイデアが導入される機能について学ぶ
セッション6 調整エリア〜F27を維持管理する存在に会い尋ねる
セッション7 インナーアース〜物質地球を維持管理する知的存在に会い学ぶ
セッション8 アブソリュート〜地球生命系からの卒業を体験する
次のステップへ〜ウェーブⅧのあとがき
第3部 フォローアップ
第1章 一般的な質問と答え
ヘッドフォンやプレーヤーについて
ゲートウェイ・エクスペリエンスについて
ヘミシンクCD全般について
ヘミシンク・セミナーについて
第2章 読者からの質問に答えて
エクササイズに関する疑問
ヘミシンクの体験を得るために
ステップアップのために
恐怖心について
ヒーリングについて
体外離脱に関する一般的な質問
到達レベルについて
ヘミシンクCDの選び方
ガイドからのメッセージ
“想像を呼び水に”について
好奇心と“Have Fun”
陥りやすい罠
終わりのメッセージ
第3章 ヘミシンクCD・セミナー
ヘミシンクCD
ヘミシンク・セミナー
セミナーに参加するメリット
第4章 参考図書
監修者/著者あとがき
著者あとがき