価値観の侵略から日本の子どもを守る

近藤 倫子 著 2025.02.26 発行
ISBN 978-4-8024-0186-9 C0021 四六並製 240ページ 定価 1650円(本体 1500円)


子どもたちに本来の日本の姿、文化、伝統を教えること! 竹内久美子さん
子どもを産むことを「名誉」と考える風潮を作り出すべき! 橋本琴絵さん

「はじめに」より

価値観の侵略から日本の子どもを守る

子育てとは、ご飯を食べさせて体の成長を促すことや勉強のできる環境を用意することだけではありません。両親が共働きで忙しくても、短い時間で構いませんので、しっかりと子供の話を聴き、子供を大切に丁寧に扱い、心が落ち着く時間を確保して、子供に安心感と信頼感を与えることが本当の子育てであり、お母さんとの信頼関係を通して愛国心が育まれると私は考えています。

私は三人の子供たちの心を大事に丁寧に育むことに主眼を置いて、子育てを行ってきました。寝る前に昔話(私のオリジナル含む)を話して聞かせて、学校で身につけてきた偏った知識を浄化させました。価値観に関する部分やお行儀に関する部分も、古事記や伝承されてきた昔話を楽しく伝えて、『礼法』や『修身』を通して日本人らしさを育みました。
私は子育てを大阪で行っていたので、橿原神宮や大阪護国神社、氏神様の神社に連れて行くことを習慣化しました。東京に移ってからは靖国神社、明治神宮、武蔵野陵に連れて行きました。その代わりと言ってはなんですが、かの「夢の国」には連れて行きませんでした。子供たちがあまり興味を示さなかったのです。その理由は、幼い頃に日本の昔話に親しんだからかな、と私は思っています。

この本を手に取って下さった方は保守思想に興味を持っておられる方だと思います。でも私は全てのお母さんと、お母さんとの関係に悩んでいる方に読んでいただきたいとも思っています。反抗期の子供との接し方についても、本書の中で扱っています。
私の三人の子供たちは、「母さんの子で良かったと思っている……」と、言っています(「概ね良かったということだからね」と、ツンデレ発言でしたけれど)。この言葉は、私にとっての勲章です。 子育てはすぐには答えが出ません。誰に褒められるものでもありません。間違いはあっても正解はないのです。しかし忘れてはならないのは、子供が良いと評価してくれることです。子供に良いお母さんだと思ってもらえることに喜びを感じる母親であってほしいと思います。
本書を手に取り、心を育む子育てをしてくれるお母さんお父さんが増えることを、子供の代弁者として願っています。そして、そのような子供とお母さんとの信頼関係が愛国心の土台となることを知ってほしいと思います。

目次


 はじめに

第1章 子供の心を育む
 日本人は子供を大切にする民族
 子育てって、なんでしょう
 アタッチメントと人見知り 子育てと愛国心の関係性①
 喃語といたずら 子育てと愛国心の関係性②
 スキンシップ 子育てと愛国心の関係性③
 お父さんの存在と役割 子育てと愛国心の関係性④
 信頼関係と反抗期⑴ 子育てと愛国心の関係性⑤
 信頼関係と反抗期⑵ 子育てと愛国心の関係性⑥
 子供の問題行動が多発している
 ご先祖への信頼感が愛国心となる 子育てと愛国心の関係性⑦
 なぜ丁寧に心を育むことが大事なのか
 母子の信頼関係が構築されれば、子供は健やかに育つ
 なぜ信頼関係の構築を放棄するのか
 〈コラム〉私の子育て実録① いたずら

第2章 「良妻賢母」とは
 現代の「母親観」とは
 子育てとは「母としての心を育むこと」
 〈コラム〉私の子育て実録② 夜泣き
 現代の「良い妻」とは何か
 戦後の教育で良妻賢母が絶滅の危機に瀕している
 日本人は「男尊女尊」の民族
 男性と共に社会を発展させた日本の女性たち
 「男女同権」、「男女平等」、「女性が輝く社会」の言葉に潜むワナ
 専業主婦を考える! 家事は社会貢献につながる尊いお役目
 「家政」ってなんでしょう
 家事も子育ても神事である
 男性の「育休」って必要なのでしょうか
 父親の役割、母親の役割
 子供は大事な存在
 〈コラム〉私の子育て実録③ 言葉遊び

第3章 内なる国防は家庭にあり
 内なる国防とは何か?「価値観の侵略」から子供を守る
 愛国心は戦前の軍国主義じゃない
 本当の愛国心を子供に伝えるために
 家庭の中で、子育てを通して育まれる愛国心
 温かな家庭が増えると日本社会は蘇る
 日本の歴史を知る方法
 安倍晋三元総理が残してくれたもの
 〈コラム〉私の子育て実録④ 反抗期

第4章 橋本琴絵さんと考える「日本の子育て」
 子供を産み育てるのが困難な日本社会
 母親の就業によって偏る子供の食生活
 家庭環境によって形成される子供の思想
 失われつつある日本独自の精神
 戦後教育の影響で消滅した日本人の国防意識
 学校で積極的に行われる偏向教育
 夫婦別姓が家族崩壊を招く
 日本で発生する外国人問題
 日本を多産国家にする方法

 あとがき
 参考文献