あなたは「気」のエネルギーを感じたことがありますか?
私は目に見えない「気」を通して、皆さんの心と体の健康を守るお手伝いをさせていただいています。
私の施術法は独自のもので、「SATOメソッド」あるいは「佐藤式気功」と呼ばれています。
このSATOメソッドを一度身につければ、自分の周りの気のエネルギーをキャッチすることができるだけでなく、自分自身の内側からも気を湧きあがらせることができるようになります。
では、自分の中に気のエネルギーが充ちてくると、どんなことが起こるのでしょうか?
SATOメソッドを初めて体験された方から、よくこんな感想をいただきます。
「体の中から温かくなって、力が湧いてくるような感じがする」
「頭がすーとしてすっきりした。体の緊張がとれて楽になった」
「なぜか上半身が軽くなって、足元に重心が下りてきたような安定感がある」
気とつながり、気を自分の中に上手に取り入れることができるようになれば、つらかった精神的・肉体的症状からも解放され、健康を取り戻すことができます。気力や体力が充実して、その人が本来持っている潜在能力を引き出すことも可能です。それだけでなく、生きる意欲が高まり、人生の充実感が感じられるようになったという方も少なくありません。
「気」とは宇宙にあまねく存在する根源的エネルギーです。気が生命力の源だとしたら、SATOメソッドは生命力のエネルギーとつながる技法といえるかもしれません。
矢作直樹 東京大学大学院医学系研究科・医学部救急医学分野教授
医学部附属病院救急部・集中治療部部長
SATOメソッドは、内なる“気”をコントロールするたいへんユニークな健康法です。もともとの命名は、「スピリチュアル気功」だったのですが、「気功」という古来からある方法とはまったく異なり、語感から実態を想像しがたいのでその独創性と相まって新しい名前「SATOメソッド」が誕生しました。
SATOメソッドのよいところは、まずたいへん簡単なことです。気をコントロールする、という意味で、古来からある気功がもっとも一般的です。ここでは、武術系の気功である「硬功」に対して健康・医療のための「軟功」のうち、外から人に気を補ったり補われたりする「外気功」でなく、自分の体の中で気をコントロールする「内気功」を比較対象としてみてみましょう。
この内気功をやったことのある人なら誰でも感じている通り、日々の修練の積み重ねの中でその上達を実感でき、素晴らしいものですが、その上達のスピードや到達レベルには個人差があるように思われます。その点SATOメソッドは、5回ほど対面施術を受けると、後は自分で日々短時間の練習を繰り返すだけで、「体の内側」から気が湧いてくるその現象を再現できる、たいへん不思議で優れた方法です。まさに「だれでも・どこでも・いつでも」です。
具体的には、自律神経に対応する「収縮気」と「拡大気」のバランスを基本として成り立つ「基本モード」(内容は本書を参照)を実践することで、重心が従来言われていた丹田よりさらに体の下方に下がり、足が地にしっかりくっついたように感じる「足うら重心」を感じられることと思います。ことに最近、佐藤先生が思いつかれた最新バージョンの「温かい・涼しいモード」と「熱い・冷たいモード」は体感しやすく効果も迅速に現れるのでたいへんよいと思います。
私自身は、5回目の対面施術時に深くリラックスした状態になり、まるで自分の意識が肉体との間に“ゆるみ”ができたようで、“いびき”をかきそうになっている自分を、清明な意識が認識し続けている体験をしました。施術後に「足うら重心」を感じたときには、その安定感に感動しました。その後、より気持ちが落ち着く実感があります。
この本を読まれたら、SATOメソッドを経験して、心身をより良い状態にしたいと思われるのではないでしょうか。本著が一人でも多くの方々に読まれることを心より願っています。
★推薦の言葉 矢作直樹
「足うら重心」は「気功」と異なる新感覚な健康法
プロローグ いますぐ分かる「SATOメソッド」の基礎知識
SATOメソッドは生命力のエネルギーとつながる技法
免疫力を高める「収縮気」と「拡大気」の働き
気の作用で自律神経バランスを整える
「足うら重心」は気が最適に働きはじめたサイン
第1章 だれでも簡単にできる「気の重心」移動
★推薦のことば 矢久保修嗣
「気のコントロール方法の一つとして有用である」
無限の気の力で問題解決を図る
がんばる人こそ、足うら重心でリラックス
心と体を癒す「気」の世界
外界にも内界にも気が存在する
だれでも・どこでも・いつでもできるメソッド
自分の中の「生きる力」をリセットしよう
現代人は「気の重心」が頭に上がっている
「足うらに重心」で心身の悩みが軽くなる
あなたが幸せになれば周りが変わっていく
第2章 「足うら重心」健康法で人生を輝かせよう
★推薦のことば 佐野浩一
船井幸雄グループ 株式会社本物研究所 代表取締役社長
「今までにないユニークなメソッド」
あなたの内側からエネルギーが湧きあがる
収縮気と拡大気の絶妙な働きで健康になる
収縮気と拡大気、それぞれの働きとは
SATOメソッドの「基本形」で気とつながる
SATOメソッドの新バージョン!
気の重心を「足うら」に下ろすと、すべてが安定する
図解:SATOメソッドで「足うら重心」を感じてみよう
第3章 心・体・魂の悩みから解放される
★推薦のことば 濁川孝志 立教大学コミュニティ福祉学部教授
「現代社会と佐藤式気功」
免疫力が上がる
心の病気の改善
冷え性体質が変わる
節電しながら猛暑や厳寒を乗り切る
不眠を解消する
宿便が消えて症状改善
「幸福感」「生きがい感」に包まれる
「下丹田タイプ」と「中丹田タイプ」で未病に備える
第4章 米国ボストン「癒しの旅」レポート
★推薦のことば 桑原浩榮
「この厳しい時代を生き抜いてほしい」
新たなエネルギー・ワークの道へ第一歩
言葉は通じなくても「気」は通じた――第一回ボストン・レポート
初のセミナー――質問攻めに
個人セッション――気の感受性を実感
下丹田の“常識”から足うらへの“不思議な感覚”
再び米国癒しの旅へ――第二回ボストン・レポート
セミナー――前年同様の手応え
個人セッション――八割が足うらまで重心が下がった
ヒーリング・インスピレーション――新バージョン誕生のきっかけ
世界の人々に癒しのパワーを送り続けたい
第5章 体験記:運命を好転させた人たち
佐藤式気功との出会い
大沢貞敦 CCA椛纒\ 癒しのお店「寺子屋」店主(群馬)
大きな力をいただき、この出会いに感謝!
野澤香代子 「香輪」店主(新潟)
家族みんなが心身ともに元気になった
店橋昌美 鍼灸マッサージ師(東京)
整体への気功の応用―その確かな可能性について
羽田耕太朗 整体師(山梨)
健康だからこそ「生涯現役」でもうひと踏ん張り
宮本洋彰 会社員(東京)
第6章 おさらいQ&A
他にはないSATOメソッドの特徴とは?
どうして意識するだけで気をコントロールできるのですか?
「温かいモード」なのに温かくならないときは?
収縮気と拡大気の働きは、癒しの効果と関係していますか?
気の重心が上がってしまった時の自覚症状とは?
スポーツや芸術の分野でも活用できますか
遠隔気功ってどんなもの?
SATOメソッドの新しいバージョンは、今までとどこが違う?
気を体感しやすい人ってどんな人?
自己トレーニング中に「好転反応」が起きたときは?
SATOメソッドは介護者の心のケアにも効果がありますか
あとがき
佐野浩一 船井幸雄グループ会社 株式会社本物研究所 代表取締役社長
佐藤式気功=SATOメソッドの理論はとてもシンプルで、今まで学んできた知識や経験を超えたユニークな気功法です。
第一に一般的に知られている気功では、気は外界から体内に入ってくるものですが、SATOメソッドは内界から体内に気が湧き上がってくる点です。私も体験しましたが、たしかに体の中で気が動いている感じがしました。
次に、SATOメソッドには収縮気と拡大気の二種類の気が存在しています。
収縮気は意識を身体に集約させる、つまり肉体的な方向に働く気であり、拡大気は身体から意識を解放させる、つまりスピリチュアルな方向に働く気であると書かれています。
この気功は体と心と魂を癒す気功と言われていますので、この二つの気のバランスが絶妙なのでしょうね。
また、先生は複数の大学と共同研究をされて、収縮気が交感神経系に反応し、拡大気が副交感神経系に反応することも確認されました。
免疫理論の第一人者、新潟大学大学院教授の安保徹先生は、ご自身の著書『病は気からの免疫学』の中で、
「佐藤式気功の特徴は、私が『免疫革命』で述べている交感神経系と副交感神経系の働きとよく似ています。自律神経は生体調整系としても神経系としても、もっとも古い歴史をもっています。この古さゆえに、気の働きと連動しているのでしょう」
と述べられています。
それから、先生の気功を受けながら深い瞑想を体験できることにも興味をもちました。瞑想は、通常自分の内側を見つめながら徐々に誘うものですが、簡単に瞑想状態になることは難しいです。
次に、気の重心が足裏に下がる、すり足のようになる、という点。私は臍下丹田に気を下げることは知っていましたが、これは 初めて聞きました。
それでは私が体験した「足裏重心」をお話します。
SATOメソッドは二回しか体験していませんが、「頭」・「丹田」・「足裏」の違いを述べると、頭に重心がある時は、下半身が不安定になり、頭が重い感じでした。頭でっかちとはこのような感覚を言うのでしょうか。日本人の多くはここにあるのでしょうね。
丹田に重心が下がった時は、下半身がどっしり安定して上半身が軽くなりました。当然、頭もスッキリしました。常に健康を意識し、トレーニングをしている人は丹田にあると思っています。
次に足裏に下がった時は、足裏が大地に吸いつく感覚、または大地から引っ張られる感覚でした。自然にすり足になりました。そして、体全体が軽くなり、丹田の時よりも頭がとてもクリアーになりました。それから何と言っても心が軽い、雑念がない、なぜか自然にウキウキしてくるなど、今まで体験したことのない不思議な感覚でした。
先生は、足裏に重心が下がると心身の悩みを解消することはもちろん、スポーツや芸術・教育の分野での潜在能力も高めることができるといいます。私は以前、教育の現場にいましたので、子どもたちの子どもらしさを高めたり、集中力、スポーツなどに活用できるのではないかと期待しています。
先生の御本の中で、テロや悪質な犯罪が世界的に急増している今日、内界から湧き出る二つの気をすべての人が意識し、湧き上がらせるようになったら、この世にテロリストや犯罪者は激減するでしょうと書いてあります。すばらしいメソッドだと思います。
濁川孝志 立教大学コミュニティ福祉学部教授
佐藤式気功がもたらす人体への影響に関しては、これまでにも多くの研究があります。それらを簡単にまとめると、この気功は受け手の自律神経系(皮膚温、心拍数など)、内分泌系(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)、免疫系(NK細胞、CD4/CD8など)、脳波などへ影響を及ぼし、その結果、受け手を精神的にリラックスさせることができ、同時にホルモンバランスを整え、免疫機能を活性化させるというものでした。
これだけでも本当に素晴らしい内容ですが、僕は心理的影響への興味から、これらに加え「死生観」や「生きがい感」などスピリチュアルな価値観への影響を検討しました。これらの結果も大変興味深いものであり、佐藤式気功の受け手は「生きがい感」が高揚し、また全人的QOLとの関連性が高い「死生観」に関しても、これがQOLを高める方向へシフトしたのです。この結果は、佐藤式気功が人間のスピリチュアルな価値観に影響を及ぼすという大変興味深いものでした。
この結果を受け、僕の興味はさらに広がりました。では心理的因子の中でも現代人の心の問題の原因ともなりうる「時間的切迫感」に関しては、どのような影響があるのだろうか。現代人の時間的に追い立てられるような行動や、自分が批判された時に持つ過剰な怒りや敵意性などに基く行動は、「タイプA行動様式」と呼ばれます。そこで僕は、佐藤式気功が人間のタイプA傾向にどのような影響を及ぼすのかについても検討しました。
この結果もまた、明白でした。施術後、受け手のタイプA傾向は、明らかに軽減されたのです。つまり時間に対する精神的な余裕が生まれ、怒りなどの感情も抑制される方向へと気持ちが変化したということです。これは想像を超えた大変興味深い事実です。では、佐藤式気功が人間の心理になぜこのような影響を及ぼすのか。そのメカニズムに関しては、残念ながら良くわからないというのが事実です。
米国の心臓外科医フリードマンは、タイプA行動が人間のスピリチュアルな価値観の欠如と関連すると言います。もしかしたら、佐藤式気功によるスピリチュアルな価値観の変化が、タイプA傾向にも影響を及ぼしたのかもしれません。