私は、ガンにかかった私の家族や友人たちからも、多くのことを教えていただきました。
そのうちのある人たちは、ガンが治りましたし、また、ある人たちはガンが原因で亡くなりました。
本書でお示しするのは、すべて、私が、みずからの観察を通して得た成果です。
もちろん、私は、自分が真理を体現しているとは思っていませんし、私が発見したことを読者に押しつけようとも思っていません。
ただ、私が「すごい! 」と思ったことを、あなたと分かち合いたいだけなのです。
それらのことは、私の人生ならびに他の多くの人たちの人生の質を、とても高めてくれました。
本書の第一の目的は、私の証言をあなたと分かち合うことです。
そして、あなたが共感してくださった箇所が、あなたの人生をより良いものにしてくれることなのです。
本書の中で提案されているガンへの取り組み方は、ガンにかかった人が選ぶであろう、まったく別の治療法を補完するものでしかない、と考えてください。
というのも、私の提案する取り組み方は、まったくメタフィジックな(目に見えない世界、物理的世界を超えた世界との関わりにおいて説かれる)ものであり、さらに言えば、スピリチュアルなものであるからです。
私が意図しているのは、ガンの裏に潜むある事実にあなたが気づくことによって、あなたが、内なる平和をふたたび見出すことなのです。
この本は、ガンにかかったすべての人のために書かれたと同時に、ガンにかかった人を身近に持つすべての人のために書かれています。
さらに、ガンにかかるのを予防したいと思っているすべての人のためにも書かれています。
本書を読むことによって、ガンにかかる人の率が大幅に下がることを私は心から願っています。
本書の二つ目の目的は、あなたがガンを敵と見なさなくなることです。ガンは、あらゆる手段を尽くして戦うべき敵ではありません。
また、それを前にして、無力感のあまりあきらめてしまうような敵でもありません。
私は、あなたが、ガンを友人だと思えるように支援したいと考えています。
実際、ガンは、あなたに希望を与えてくれるメッセンジャーであり、あなたが内なる平和を発見するための、とても大切な友人なのです。
第一章 あらゆる病気の背後にあるもの
第二章 ガンをめぐる心とからだの関係
病気からのメッセージ
ガンは本当に遺伝するのか
自分に合った治療法を選ぶ
現代は新たな学びの時代
本物の知性で自分を幸福にする
第三章 心の傷とからだの不調
直観を使って判断する
恐れと思い込みに気づくチャンス
苦しみの原因は私たちの中にある
〈逃避〉する人ほどガンになりやすい
〈限界〉があなたをガンにする
憎しみとガンの深い関係
からだが送ってくる小さなサイン
ガンと戦うことをやめる
第四章 ガンと三つの「どうして?」
感情と気持ちを意識化する
どうして私なの?
どうして今なの?
どうしてこの場所なの?
第五章 どのような人がガンになるのか
ジュリーと甲状腺のガン──自分のニーズに耳を傾ける
ニコルと子宮内膜のガン──家族、そして自分自身を許す
ジャンと前立腺のガン──自分の苦しみをきちんと感じる
アンナと結腸のガン──自分の限界を認め、自分の価値を認める
リシャールと白血病──自分の価値を他人に証明する必要はない
ドゥニーズと右の乳ガン──同性の親と、うまくいかないときは
ジャンヌと左の乳ガン──他人に尽くすことで自分を犠牲にしない
右の乳ガンと左の乳ガンの違い
ガン患者たちの重要な〈共通点〉
第六章 許し──ただ一つの解決法
〈受け入れる〉ということ
怒りを感じ取るためのワーク
本当の恐れと期待を確認するためのワーク
相手の苦しみを感じ取るためのワーク
自分を許すためのワーク
親との絆を取り戻すためのワーク
この体験を分かち合うためのワーク
和解と許し・七つのステップ
自分を受け入れることの難しさ
魂を癒すことの大切さ
恨みと憎しみのロープを断ち切る
ドゥニーズからの手紙
第七章 生きることを〈決意〉する
あなたは自分のために生きていい
恐れを受け入れることの大切さ
あらゆる種類の奇跡を起こす力
自分のニーズをきちんと聞くために
あなたは死を選択することもできる
よくならない。それでも生きてゆく
第八章 家族がガンにかかったら
ショックと向き合うためのワーク
なぜ人は死を恐れるのか
ガンにかかった人を支援するときの心得
ガンを受け入れる五つのプロセス
第九章 自分を愛して
本当の愛とはどんなもの?
自分を尊重する
自分の弱さを受け入れる
〈人生の三角形〉で望みを引き寄せる
自分のニーズを聞いて幸せを手に入れる
きちんと要求する。そして受け取る
期待と約束に関する重要な法則
自分の責任だけを引き受ける
ありのままの自分を受け入れる
〈からだ〉に関して自分を愛するためのヒント
〈こころ〉に関して自分を愛するためのヒント
〈治る力〉を取り戻す
死ぬことを受け入れる=生きることを受け入れる
誰かを癒すことで、自分も癒される
あなたの中に、すべてがある