新装版・高野山の案内犬ゴン

関 朝之 作 木内 達朗 画 初版 2003.07.23 新装版 2014.11.18 発行
ISBN 978-4-89295-987-5 C8093 A5上製 176ページ 定価 1650円(本体 1500円)

日本図書館協会選定図書

内容紹介

新装版・高野山の案内犬ゴン

その犬の名前は「ゴン」といいました。
ゴンは、和歌山県九度山町に、ふらりと現われた白いノラ犬です。

平成元年、そのオス犬は、誰が教えたわけでもないのに、町のお寺・慈尊院から、弘法大師の御山である高野山まで、参拝者をガイドしはじめました。
けれども、お寺の住職・安念清邦さんは、小さいころから犬が嫌いでした。
それでも、ゴンはお寺にやってきては、参拝者たちの道案内をつづけました。

20キロはなれた高野山までつづく山道を歩くゴンのすがたに、さすがの犬嫌いの住職も、心引かれるものがあったのでしょう。
やがて、住職はゴンの飼い主になることを決意しました。

歳月が流れ、ゴンは多くの人々から「お大師さんの犬」「弘法大師の使いの名犬」とよばれるようになりました。
犬が嫌いだった住職が飼い主になったのは、ゴンが「えらい犬」だったからでも「立派な犬」だったからでもありません。
住職にとってのゴンは、かけがえのない「家族」「友人」だったからです。

平成一四年、ゴンは、この世を去っていきました。その後、この雑種犬は石像となり、その「やさしさ」をいろいろな人が語り継いでいます。

そんなゴンの生涯とは、どのようなものだったのでしょうか……。

目次


はじめに

弘法大師・空海
町に現われたノラ犬
ガイドをはじめたゴン
高野山への案内犬
住職の飼い犬へ
帰ってこないゴン
ガイド犬ゴンの引退
「ゴンちゃんお守り」の登場
その名は「カイ」
さよなら、ゴン
ゴンよ、永遠に
その後

おわりに 〜「会いたい」という気持ちは時空を超えて〜



動画 高野山の案内犬ゴン

 

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