私が本書を著したのは、死後に対してもっと明るいイメージを持っていいのではないかと思うからだ。
それには二つの理由がある。
ひとつは、死後世界はこれまで各種の宗教が説いてきた描像や、一般の人たちが死後に対して漠然と持っているイメージとは、いろいろな面でかなり異なっていることがわかってきたことがある。
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従来は暗く、苦しいというイメージが強調されすぎていた。死後世界にはさまざまなところがある。もっと明るい、光あふれる世界もあるし、そこに行く手立てがある。本書の前半でこれについてお話ししたい。
もうひとつは、今、死後世界が大きく変わりつつあるということ。今後、50年、100年後には、死後世界は今とはまったく異なる、光あふれる世界になる。そのために、今、死後世界に光が注ぎ込み、闇に光が差し始めているのである。その結果、光あふれる世界へ行きやすくなってきている。本書の後半で、これについてお話ししたい。
こういった二つの理由で、死後は従来考えられてきたよりも、はるかに「明るい」のだ。
これまでの暗い、苦しいという負のイメージをそろそろ手放す時期に来たのではないだろうか。そういう負のイメージを持つことの弊害のほうが大きいのである。
なお、本書でお話しすることは、米国モンロー研究所で開発されたヘミシンクという音響技術を用いて変性意識に入り死後世界を体験した数多くの人たちの事例を元にしている。
はじめに
第T部 死後世界はこうだ
第1章 明らかになってきた死後の様子
第2章 死後世界をどうやって調べるのか
第3章 死後に起こることを正しく知ろう
第4章 死後どこへ行くかを何が決めるのか
第5章 普段からガイドに気づき、つながる練習を
第6章 ヘミシンクを聴いて死後世界に慣れておく
第U部 これからの死後世界
第1章 死後世界が大きく変わろうとしている
第2章 進化の先駆け
第3章 個々人の進化
第4章 次の生の選択肢
おわりに
今の時代に生まれた多くの人は、この激動の時代を選んで生まれてきている。
アセンションの大きな激流にもまれることで、自分の持つ強固な信念を手放すきっかけにしようと思って生まれたのかもしれない。
あるいは、その流れをアシストしながら、自らも気づきを得ようと思って来たのかもしれない。
あるいは、自分が何らかの形で犠牲になることよって、愛する人に気づく機会を与えようと思って来たのかもしれない。
人それぞれさまざまな思いがあって今の時期に生まれてきている。いずれにせよ、今のアセンションの時期を使うことで意識の向上を図ろうという意図を持っているのは間違いない。
ということは、ほとんどの人はかなり意識の高い人ということになる。
一見それほど高くないように見える人でも、そのトータルセルフ(大きな自分)が必要としている最後のピースを体験するためということもある。
『あの世はある!』に書いたが、ある女性は今回うつ病を病んだ末に自殺した。死後に彼女のトータルセルフにコンタクトすると、彼女のトータルセルフが女神となっていく上で、うつ病体験がどうしても必要な最後のピースだったとのことだった。
それを達成するために彼女はうつ病になったのだ。これで彼女のトータルセルフはうつ病の人の気持ちを心から理解でき、そういった人たちを手助けすることができるようになるわけだ。
ということで、今生きている多くの人にとって、今回の人生が第3密度の星での最後の人生ということも大いにありうることだ。
そういうことを考えると、死んだ先はけっして暗くないどころか、明るく輝いているのである。
ボン・ヴォヤージュ(良い旅を)!