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「いじめ」をなくすことをテーマに「思いやり」や「友情」「勇気」などを描いた作品を毎年全国から公募し、受賞作を出版する「第７回ほたる賞」に、石垣市在住の竹田弘さん（47）の童話「星をまく人」がグランプリを獲得し、先月ハート出版から発売された。
竹田さんは1955年、岡山県牛窓町生まれ。琉球大学生物学科卒業で約20年ほど前から石垣に移り住、創作活動を行っている。
昨年は（財）日本蛇族学術研究所主催の「ヘビの文化賞」童話部門で優秀賞を受賞している。
童話「星をまく人」は、南の島を舞台に「じんじん」と呼ばれるへんくつ者のおじさんや、引きこもりの少女とホタルの不思議なかかわりを描いたファンタジックな世界が表現されており、竹田さんが十年近く何度も書き直したという自信作。
30歳を過ぎてから童話を書き始めたという竹田さんは「グランプリは初めてで全国的に出版されると聞いて信じられない気持ちでいっぱいです。これからも南西諸島の森や海に住む全種類の動物や虫などを題材に童話を書いていきたい」と喜びと豊富を語っていた。
ほたる賞の受賞作には「こうぼとべないホタル」「ぼくはゆうれい」「私のいじめが消えた日」などがある。
同書はA5判、高橋貞二画、63ページ、小学校中学年以上向き、定価千円（税別）で市内各書店で発売されている。
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