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聞こえるかい馬頭琴の音
安芸区・観客600人を魅了
モンゴル・ウランバートルの馬頭琴演奏者らによる「スーホの白い馬に会ったよ 馬頭琴&読み語りコンサート」が24日、安芸区民文化センターであり、親子連れなど約600人が集まった。
奏者を招いたのは、西区三滝本町、小学校教諭鎌田俊三さん(48)や仲間でつくる実行委。モンゴルで白い馬に乗り、馬頭琴の音色を聴くのが夢だった教え子の思いを胸に企画。「やっちゃん」と呼んでいた障害のある教え子は、1991年に不慮の事故で亡くなった。
馬頭琴を演奏したのは、ツェレンドルジさん(62)とソェルエルデネさん(21)の親子。モンゴルの民話「栗毛の愛馬に乗って」や「モンゴルの春」など7曲を奏でた。親子連れは「広い草原が目に浮かぶよう」と聞き入った。
鎌田さんが一昨年7月、亡き教え子の思いを胸にモンゴルへ行った際、その音色を聞き、「広島の子どもたちにも聴かせたい」と準備を進めていた。鎌田さん自身も、モンゴルでの体験をつづり、今年1月に出版した「スーホの白い馬に会ったよ 天国のやっちゃん、モンゴルにいく」を朗読した。
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