薬物乱用防止キャンペーンの一環として印旛郡市薬剤師会(麻生忠男会長、会員約三百人)は、成田空港で活躍する麻薬探知犬の姿を描いた本を同郡市内全小学校百九校に寄贈する。
この本は、桑原崇寿著「麻薬探知犬アーク ぼくたちが日本の子供を守る!」(ハート出版)。アークが、厳しい訓練の末に麻薬探知犬となり、コンビを組むハンドラーとの出会い、別れを経て成長する様子を描いたドキュメンタリー。さらに、なぜ麻薬や覚せい剤が悪いのかを、アークの成長過程や活躍を通して小学生にも分かりやすく記述している。
現在、アークは成田市の訓練センターで暮らす。また、日本生まれの麻薬探知犬第一号「シェリー号」は、佐倉保健所に持ち込まれた犬から誕生しているなど、印旛は麻薬探知犬と関係の深い地域。
本の寄贈は、同保健所が「麻薬探知犬の活躍を通して、子供たちに薬物問題に対するを理解を深めてほしい」と発案。薬剤師会の協力で実現した。各学校の薬剤師を通じて今年度中に配布される。
千葉日報2004年1月18日
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