盲導犬ベルナとの生活を描いた小説「ベルナのしっぽ」をアニメ映画化しようと、賛同者の集いが17日、江東区東陽4丁目の区文化センターで開かれる。「人間と犬が信頼しあい、ともに生きる社会を訴えたい」。小説の著者で区在住の郡司ななえさん(58)の思いだ。これまでの活動報告をし、さらなる支援を呼びかける。
「ベルナのしっぽ」は27歳で失明した郡司さん家族が、雄犬の盲導犬ベルナと暮らした81年からの13年間の物語。96年に出版され、これまで文庫と合わせて約30万部発行されている。
郡司さんは「盲導犬とのきずなを全国の子供たちに伝えたい」と考えた。97年、アニメにして全国で巡回上映しようと、賛同者が「ベルナのしっぽを支える会」を結成。署名を集めるなど各地で訴え続けている。現在、制作費を募っている。
17日は「ベルナ・ハートリボン・プロジェクト」として、アニメ化への期待を語り合う。「盲導犬クィールの一生」の著者の石黒謙吾さんが講演。賛同者の一人である五輪金メダリスト、山下泰裕さんの応援メッセージのビデオレターも紹介する。
支える会の新名哲明代表は「視覚障害者と盲導犬、そして多くの人を一つに結びつけたい」と話している。
朝日新聞2004年4月16日
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