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■ ドキュメンタル童話・猫のお話 


猫のたま駅長

ローカル線を救った町の物語


小学校中学年以上向き

テレビ、新聞などマスコミに登場して大反響!

「どうして三毛猫のたまが駅長になったの?」

あまり知られていない子猫時代から、現在までを描く

“いま、日本で一番有名な猫”が初めて童話になった!



「人任せではなく、ぼくたちがまず“乗って残す努力”をしよう」

廃線寸前のローカル線は、いかにして立ち直ったか

小学生の取り組み、地域の人たちによる存続運動、

その熱意に答えた情熱的企業……

猫好きはもちろん、鉄道ファンも必見のサクセスストーリー


西松宏 作 2009.04.16 発行  

ISBN 978-4-89295-638-6 C8093 A5上製・144頁・定価 1320円(本体 1200円)


「猫のたま駅長」内容紹介動画

 

はじめに

猫のたま駅長

かわいらしいいちごがデザインされた「いちご電車」。まるで走るおもちゃ箱のような真っ赤な車体の「おもちゃ電車」。そんな乗るだけでワクワクドキドキしてしまいそうな電車が、春のあたたかい日ざしを浴びながら、田んぼやミカン畑などが広がるのどかな風景の中を、ガタン、ゴトンとゆっくりかけぬけていきます。
二〇〇六年四月から、南海電鉄から引きついで運行をはじめた和歌山電鐵貴志川線は、紀伊半島西側に位置する和歌山県の県庁所在地、和歌山市と、そのすぐ東隣の紀の川市貴志川町とを結ぶ、全長十四・三キロの地方鉄道(ローカル線)です。和歌山駅から終点の貴志駅まで、全部で十四の駅があり、終点まで約三十分かけて走ります。
沿線には、天照大御神の御鏡がまつられている日前宮、日本最古の天皇・神武天皇のお兄さんのお墓がある竈山神社、日本中に木を植えてまわったといわれる木の神さま・五十猛命が祭神の伊太祁曽神社など、おごそかで、歴史的にも貴重な建物がたくさんあります。もともと貴志川線は、これら三社を参拝して、神さまに願いごとをするためにつくられた参詣鉄道だったといわれています。
また、和歌山電鐵の本社がある伊太祈曽駅の近くには、世界遺産の熊野古道が通り、ハイキングコースとして親しまれています。ほかにも、植物や昆虫、野鳥とふれあえる四季の郷公園、春には約千本のソメイヨシノが咲きほこる桜の名所・大池遊園、二月から五月にかけて、いちご狩りが楽しめるいちご狩り園や、川辺できれいな光を放つゲンジボタルが見られるホタルの里など、沿線には自然豊かな観光スポットがたくさんあります。
そして、終着駅・貴志駅に電車が到着すると、いつも温かくお客さんを出迎えてくれるのが、日本の鉄道史上、初めて鉄道会社から委嘱(仕事をまかせて頼むこと)を受けた、三毛猫の駅長・たまです。

       *       *       *

「キャー、かわいい!」
「たま駅長! こっち向いて」
たま駅長は、お母さん猫のミーコ助役(駅長の補佐役)、同居猫のちび助役とともに、貴志駅で暮らしています。人間の駅員がいない無人の改札口の横には、「たま駅長室」と書かれた立派なガラス張りの駅長室があり、そこで三匹は「勤務」をしているのです。
電車が駅に着くたびに、駅長室の前にはたくさんの人だかりができ、カメラを向ける人たちで、たちまちごったがえしてしまう人気ぶりです。
たくさんの人たちに囲まれたりすれば、ふつうの猫ならびっくりして逃げてしまったり、物かげにかくれてしまったりしがちですが、たまたちは、どんなに多くのお客さんが来ても、まったく動じることなく、いつも堂々としています。昼間はお昼寝をしているときもありますが、起きているときは、カメラに向かってポーズを決めるなど、のんびり、マイペースで勤務にはげんでいます。
二〇〇八年には、フランスのドキュメンタリー映画に日本の猫代表として出演したり、和歌山県から勲章をもらって、「たま卿」とも呼ばれるようになったたまは、いまや日本一「スーパー」な猫といってもいいすぎではないでしょう。
駅で生まれ育った一匹の三毛猫がこうなるまでには、いったいどんなことがあったのでしょう。

 

目 次

 


     三毛猫たまの誕生

     貴志駅のアイドル

     廃線の危機

     日本初の駅長に

     駅長の仕事

     たまはスーパースター

     「日本一心豊かなローカル線」をめざして











 

著者紹介

■ 西松宏(にしまつ ひろし) ■

 

1966年生まれ。兵庫県出身。関西大学社会学部卒業。米国留学、週刊誌記者などを経て、現在はフリーランスライター、児童書作家。九州・福岡を拠点として、スポーツ、食、農、動物、環境問題などを主なテーマに取材、執筆活動を行っている。著書に「犬のおまわりさんボギー」「猫のたま駅長」(ハート出版)などがある。

 

 

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