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■ おもしろ選書21 ニッポンの秘島めぐり(3) ■ 小さい島の分校めぐり 小さい離島の分校に子供たちの輝く笑顔と教育の原点を見た! 本木修次 著 1998.07.20 発行 ISBN 4-89295-124-2 C0026 A5並製・256頁・定価 2200円(本体 2000円) |
まえがき |
島、特に小さい島々には自然、人文ともその苦楽が象徴的に表れる。海と空と島のすばらしい大自然も、時に襲う大災害は激甚の被害をもたらす。島人はその大自然を恐れ、崇め、和してその共生をはかり、自然と人間共存の社会生活を身につける。強靱でしかも心温かい真の人間社会が自然に形成されていくのだと思う。
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目 次 |
第一章 小さいけど大きな元気
1.最南北端6000キロの旅 礼文島(北海道)須古頓小のスコトンズ 与那国島(沖縄)比川小の自然総合活動
2.児童ひとりの分校、両横綱 前島(山口)あしたをせおう小さな子 黒島(長崎)バッチャン自慢の快活少年
3.陸と海、日本一の大運動会 桂島(鹿児島)島民の 倍の応援団 舳倉島(石川)ハッポー飛びにカッパリレー
4. 島はひとつ、学校再開 小宝島(鹿児島)小宝の宝は子どもたち 高井神島(愛媛) 年待ち続けた休校日本一 桂島(鹿児島) 年ぶりに中学再開 松島(佐賀)Uターンラッシュの花開く 大神島(沖縄)涙の閉校後1ヶ月で再開
5.生まれ変わった新校舎で 姫島(福岡)島優先が生んだモダンな校舎 竹ヶ島(愛媛)真珠の島に輝く一番星 奥尻島(北海道)百年目の再出発、稲穂小 奥尻島(北海道)青苗小は超防災建築に
第二章 島に寄せ来る時代の波
1.荒波にもまれた島の教育 三島と十島(鹿児島)勝ち取ったおらが学校 比岐島(愛媛)戦後になって正式な学校に 秋山郷(新潟)私設で頑張った陸の孤島 南・北大東島(沖縄)絶海孤島の錬成学校 小笠原(東京)英語と日本語の授業
2.波乗り越えて学舎へ 加島(広島)向かいの向島に舟で 妻ヶ島(長崎)ただ1軒のみの歴史の陰に 安居島(愛媛)孫を乗せて送り迎え 浦戸の4島(宮城)合理的な学校配置 馬島(福岡)寮生活から念願の渡船通学に 蕨小島(長崎)学校を支えるスクールボード 横島(熊本)橋がかかるまでには いしま(岡山)スクールボードは大忙し 奥武島(沖縄)竹馬通学していた
3.悲しき閉校・廃校の詩 奥尻島(北海道)開拓村の単級小学校 奥尻島(北海道)国後島脱出が入植して開いた 粟島(新潟)あの分校も消えて 鵜来島(高知)釣り人は来るが子の声なく 深島(大分)豊後水道一望の地でも 出羽島(徳島)診療所も船も新しくなったのに 犬島(岡山)瀬戸内少年野球団の学校も 男鹿島(兵庫)石材だけが残った 比岐島(愛媛)トーテムポールが雨風に 櫃島(山口)下駄箱に靴はない 新島(鹿児島)桜島は知っている 黒島(長崎)超高齢化が物語る 赤島(長崎)深草におおわれて 青島(愛媛)二宮尊徳の像だけが 水納島(沖縄)門柱らしきものしか 新城島(沖縄)鉄棒とヤシの木と 情島(広島)校長が運転する学校船も今は 寺島(長崎)姿かたちもなく石碑のみ 加計呂麻島(鹿児島)ただ記念碑のみ 納島(長崎)石膏像が寂しげに
4.第二の使命に生きる学校 田代島(宮城)外見が学校のままでも 手島(香川)宿泊施設に改造された教室 野崎島(長崎)ワイルドパークにそびえ立つ 斎島(広島)校庭の木はいつまでも
第三章 心おこしは島おこし
1.都会の子と島の子と 黒島(鹿児島)しおかぜ留学、私は忘れない 十島村の島々(鹿児島)黒潮洗う山海留学 野忽那島(愛媛)瀬戸内シーサイド留学 鳩間島(沖縄)里親制度さきかげも 奄美大島(鹿児島)戸円留学は潮風誘う 種子島(鹿児島)夢広がる宇宙留学
2.学校は島の文化灯台 牛島(山口)手づくり版画カレンダーは続く 広島(香川)いろは石に願いを込めて 利島(東京)卒業研究が島の顔に 江島・崎戸島(長崎)廃坑跡で野芝居 竹富町の6島(沖縄)少年洋上体験学習 無垢島(大分)マルチメディア授業 青ヶ島(東京)銀座と絶海の孤島を結んで
3.みんなみんな頑張ってる 蓋井島(山口)嫁取り研究の成果が 小呂島(福岡)初めての民宿も意欲的に 向島(佐賀)学校磯で学べば 原島(長崎)少ないながら安定めざし 高島(長崎)学校畑でイモ掘り 六島(長崎)六島憲法の精神生かして 大島(長崎)島のお年寄りとともに 黄島(長崎)黄色信号はともさない 高見島(香川)この先はわからんが 神島(三重)先生も頑張っている 江ノ島と高井神島(宮城・愛媛)育った島の役場一年生
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著者紹介 |
■ 本木修次(もとき しゅうじ) ■
1926年群馬県に生まれ。1949年東京高等師範学校文科四部(地歴科)卒業。実社会に5年半おり、 東京都北区立赤羽中学校の教師生活に入り、文京区立茗台中学校、都の教育委員会を経て、東大和市立第四中学校長、新宿区立淀橋中学校長を歴任。退職後、教師時代からの旅を続け、 日本の全友人島踏査を終えるが、今も引き続いて島めぐりを続けている。 著書に 「小さな離島へ行こう」 「だから離島へ行こう」 「小さな島の分校めぐり」 「無人島が呼んでいる」 「島と岬の灯台めぐり」 (小社刊)、「離島めぐり15万キロ」「離島めぐり15万キロU」(古今書院)、「ぽんこつ6万キロ」「離島の生活」(有山閣出版)、「日本をめぐる」(偕成社)などがある。 |
読者の声 |
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