児童書 犬と猫 ホタル 健康書 |
精神世界 ヘミシンク本 趣味実用 教育書 |
文芸書 ふるさと文庫 文庫注文書 ヘミシンクCD |
公 募 商品一覧 本を探す リンク |
ニュース 近刊案内 会社案内 書店様向 |
ハート出版 TOP お問合せ 動画(youtube) ふるさと文庫ブログ |
|
商品検索:キーワードを入力してボタンをクリック! |
|
「
のら犬のクラスメイト
」をアマゾンでご注文 (クリックしてください) |
■ ハート出版のペットの本 ■ のら犬のクラスメイト 振り向けばいつもそこにいた 池田浩子 著 2000.04.19 発行 ISBN 4-89295-156-0 C0036 四六並製・225頁・定価 1430円(本体 1300円) |
内容紹介 |
今から約20年前の宮崎県延岡市。山あり海ありの自然に恵まれた場所に、野良犬の親子が住んでいた。 |
まえがきより |
現在過ごしている一日を、あのころの一日に交換できないものかと、ふと思うことがある。しかし、それは悔いではなく、あのころ日常だった日々のできごとが、懐かしくいとおしく思い出され、たまらなく会いたくなるのだ。あの犬に。 中学三年間の思い出はその犬なしでは語れない。教室や体育館、校舎や中庭を思い出すよりも、プール裏の古い小屋を鮮明に思い出すことができる。「親」はそこにいついた野良犬だった。 少し不思議なその名前の由来は、彼女が母親であり、親友でもあったからだ。 今でも親のことを思い出すと、ひどく切ない気持ちになる。私は親から多くのことを学んだ。至福のときをもらった。そして、知りたくなかった現実も知った。 人間にとっては、危険で役にも立たず、邪魔な存在でしかない野良犬。実際、彼女やその子どもたちも、「野良犬というだけ」で多くの苦しみと悲しみを味わった。人間にとって野良犬は「存在すること自体が罪」なのである。 野良犬は最初から野良犬だったわけではない。好きで野良犬になったわけでもない。心ない人間によって、意に反して野良犬にさせられたのである。その野良犬を「存在すること自体が罪」と断じることは私にはできないし、その考え方自体を認めたくない。彼らは、人間至上主義の犠牲者なのである。 そもそも人間は、開発と称した自然破壊によって、多くのほかの動物たちのすみかや生命を奪ってきた。それは、動物たちが人間に危害を加えようとしたからではない。ただ、人間の生活に邪魔だったからである。人間はこうしたことを繰り返して、今の繁栄をつくったのだ。 しかし、かくいう私だって、その恩恵は受けている。だから、文明すべてを否定しているわけではない。人間はこれまで、野生動物に「排除」という方法で対応してきた。その一方で、私は「共存」という方法があるのではないかと思っているのだ。「排除による繁栄」は排除された動物のことを思うと、納得できない部分が多いが、「共存による繁栄」なら私は喜んですべてを受け入れたい。では、本当に人間と野生動物は共存できないのだろうか? 私は当時中学生だった。子どもゆえの甘えがあったし、実際子どもだから許されていた部分も多いと思う。しかし、この三年間の記録は、私なりの動物との「共存」だったといえる。 私が当時とった行動すべてが正しかったとは、今でも思っていない。しかし、たしかに私はそのとき、野生動物と共存していたのだ。この記録が、今後の人間と動物のあるべき方向に対し、少しでも参考になればうれしい。 記憶や記録をたどりつつ、親と過ごした三年間を、事実のままに書いたつもりである。それは一匹の野良犬が精一杯生きた証として残したかったし、人間である私の謝罪でもある。
この本がもし、せめて少しでも人間の犠牲となった動物たちの鎮魂歌となればいいと思っている。そして、これ以上、不幸な動物が増えないようにと願ってやまない。 |
目 次 |
はじめに――野が良い犬「親」
|
著者紹介 |
■ 池田 浩子(いけだひろこ) ■
1966年宮崎県延岡市生まれ。販売業。現在、大分市在住。趣味は、書くこと・ひとり旅・カメラ・山登り。 夏になると南の島に行く習性あり。カメラは必需品。 |
読者の声 |
おすすめの本 |
|
|
|
|