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「Dear, こげんた」その後の歩み――


君はぼくの声になる

歩きはじめたそれぞれのこげんた物語



聞こえますか? 言葉なき彼らのSOS
動物虐待のルーツを探る
アメリカと日本の動物愛護センタールポ
地域猫――飼い主のいない外猫との共存
私たちにできること


一匹の子猫の事件が教えてくれた
命の重さと大切さ


そこから歩き出した人たちがいた
全国に広がったこげんたちゃんの輪
知ることから始めませんか?



mimi 著 2009.07.17 発行  

ISBN 978-4-89295-647-8 C8093 四六並製・256頁・定価 1540円(本体 1400円)

 

「まとめ」より

こげんた

「なんで、私が止めることが出来なかったんだろう・・なんで、なんで」
足元から湧き上がるもどかしいような切なさ。
犯行現場の浴室の窓、灰色のサッシが涙で揺れる。
2006年夏、福岡の現場を訪れた時のことである。
「どうして、私が助けることができなかったのでしょう。悔やんで仕方ありません」
という書き込みに、
「過去のことに泣き沈んでも、こげんたちゃんは帰ってきません。私たちに、今何ができるかを考えましょう」
何百回とした掲示板の返信、けれど現場で私の脳裏に浮かんだのは「時を巻き戻せたら」という願いだった。
新聞受けを覗くと黄色、オレンジ、たくさんの猫缶が見えた。事件を知って訪れた人が投げ込んだのだろう。
遺体が投げられたという川に歩いて行くと、ピンクの花が目に飛び込んできた。
花につけられていたのは、猫じゃらし。こげんたちゃんを想って来てくれた人だろう。
沈む私たちの心とは裏腹に、福岡の夏の日差しはどこまでもまっすぐで、青かった。

今では、現場のアパートからも事件を彷彿とさせる影はなくなり、犯人も執行猶予3年という刑期を終えている。
彼なりに事件と向き合う時間があったことを願うしかない。心に寂寥を抱え川沿いのアパートに一人で住んでいた男性と寂しさに彷徨う子猫は、もしかしたら最良の友になり得たかも知れないのだ。

「憎悪の気持ちを人びとが事件に対して抱きつづけると、こげんたちゃんは成仏できないですよ」  と、ある人が言っていた。確かに私たちが、いつまでも、こげんたちゃんのことを想って泣いていては、こげんたちゃんも虹の橋の向こうで、生まれ変われずに困ってしまうだろう。私たちも、私たちなりに、この事件を昇華して歩き出さなくてはいけない。

この事件から学んだことを軸にして、これからこげんたちゃんのような犬猫を出さないために、私たちが動物たちの声になって行けたら・・・・

動物を助けるということは、人間と深く関わっていくことである。人間という業の深い動物さえいなければ、この地球は絵画で見る「楽園」のようになっていたのかも知れない。
医療の発達のためだけでなく化粧品や台所洗剤にまで行なわれている動物実験、戦争に巻き込まれる動物たち、毛皮、破壊された自然の中で行き場を失くしてとまどう野生動物。目を凝らせば、私たちの生活が動物の犠牲の上に成り立っているという事実に愕然とする。動物の命を金銭として、商品として利用する人がいるから、私たちのように動物の声になろうとする人間も生まれてくる。

自然と動物を破壊する人間、そしてそれを守ろうとする人間、この戦いが終止符を打つことは人間が生きている限りないだろう。(あって欲しいが・・)
ならば、今日私たちに出来ることは何だろう?
ちょっとしたことが、明日一匹の命を救うことに繋がるかも知れない。
 サイトに集められた「貴方に出来る50のこと(巻末参照)」、一つひとつのことは小さくても、一人ひとりの力は小さくても、それが集まると「マジック・奇跡」が起こるのだ。


The power of your voice.
私たちの最大の武器は私たちの声です。
人に伝えること、伝え続けること、今日一人の友達に伝えたら明日にはその友達が友達に伝え、その数は増え続けます。種は蒔かなければ決して花を咲かせることはありません。
人に惑わされず、流れに流されることなく、自分の内の声と力を信じて歩いてください。

You are the one who can make it happen !!
この町を、この国を、そしてこの地球を変えられるのは、あなたです。

 

 

目 次

 


1章 Seed 種 ― 蒔かれた勇気

★こげんたちゃん事件――概要
★こげんたちゃん事件――慟哭と願い
★サイト「Dear,こげんた」――誕生
★こげんたサイトに集まった人々
★掲示板上の書き込み
★事件の再考と反省
★こげんた事件を裁判所で


2章 Bud 芽 ― 国会に届いた光の兆し

★手をあげてくれた国会議員
★法律改正へ動き出す


3章 Sprout 若葉 ― 歩き出した物語

サイトに寄せられたメッセージ―それぞれの思い
Eさんの場合
Eさんのメールより
こゆきさんの場合
平出由紀子さんの場合
ヘレナさんの場合
あやさんの場合
書き込まれたこげんたへの想い
投稿エッセイ・恋さん
投稿エッセイ・Soraさん
投稿エッセイ・しまさん
投稿エッセイ・みゃおさん
投稿エッセイ・柚卯里さん
投稿エッセイ・アラミスさん


4章 Careケア ― 虐待を止めるために

★動物虐待に潜む恐ろしい犯罪心理
★日本国内での犯罪
★家庭内暴力DVと動物虐待の関連性
★スカッフィー法
★虐待の本能が心に? 刑罰だけでは解決しない
アンケート調査への体験書き込み
◆大人による動物虐待を目撃したことがトラウマに
◆インコを殺した猫を恨む父との葛藤
◆引っ越しを理由に捨てられた5匹の猫
◆父と母に投げ捨てられた大切なハムスター
◆無知が招いたインコへの虐待
◆気がつかないうちに酷い飼い方をして死なせた犬
◆躾のつもりでダルメシアンに暴力を振るってしまった
◆幼かった頃の身の毛もよだつ虐待経験
◆友人や仲間にそそのかされて犯してしまった動物虐待
◆学校でのイジメ・家庭内環境が根底に
◆虐待した猫、でもやさしい目で自分を見ていた
◆特定の人への報復のために虐待した
◆DVの元夫は動物も虐待していた
◆虐待で胃腸障害になった中型犬
◆子供時代からの動物を虐待していたわたしの父親
◆哺乳動物への歪んだ執着から虐待が快感に
◆心の苦しみを弱い動物にぶつけてしまった子ども時代
◆精神的疾患から生まれる動物虐待
◆うつ発症時にハムスターを死なせてしまった
★動物虐待者の心のセラピー
★動物虐待を見かけたら
★動物虐待を立証するにあたって有効になり得る手段


5章 Growth生長 ― 命を繋ぐ人たち

★要らない命?――それぞれの保健所
★テキサス・ヒューストン HSPCA
★NY ASPCA・Animal Control Care
★日本における野犬収容所と狂犬病の歴史
★日本における主な致死処分方法
★ガス・チャンバーとは?
★東京都動物愛護センター
★不要犬・不要猫の回収車
★動物を回収する車って?
★致死処分寸前の命を救う――ひたむきな人々
★フレンズ・オヴ・アニマルズ――東京都
★アンジェリクル・キャッツ――NY
★共通するひたむきな想い
★捨てる人と救う人――私たちにできることは
★障害があっても
★地域猫活動――飼い主のいない猫との共存
こげんた

まとめ
あとがき

巻末資料1米国法務省少年犯罪課 広報より
巻末資料2動物虐待に関する事件簿/表
巻末資料3あなたにできる50の事!
巻末資料4動物愛護法―改正点要約
参考資料

 

 

著者紹介

■ mimi ■

 

東京生まれ、NY在住。
2002年サイト「Dear,こげんた」開設。
著書「Dear,こげんた」「君はぼくの声になる」(ハート出版)
動物愛護協会季刊誌「動物たち」にコラム連載中。

*この本の印税の一部は今後の動物救護活動に使われます。

 

 

読者の声

 

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