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■ ハート出版の健康書 ■


脳に差がつくそろばんのすすめ


科学が証明した独創能力の秘密
科学雑誌「ニュートン」の竹内均氏推薦!


河野貴美子 著 1994.7.14 発行  

ISBN 4-89295-041-6 C2077 四六並製・192頁・定価 1282円(本体 1165円)

 

まえがき

脳に差がつくそろばんのすすめ…脳力をアップさせるために必要なのは集中力とひらめきと想像力。それらはそろばんの使用で確実に養われていく。その方法と応用をわかりやすく説明(ハート出版)

湯川秀樹博士曰く「人間の脳は、なんで右と左に別れとるんや」

 私の研究室では、ごく普通の人の普通の状態の脳波を研究しています。研究室に脳波計が入ったのは今から約 年前、その頃、臨床の場にはもちろん脳波計がありましたが、基礎医学の教室で研究用に自由に使える脳波計を持っているところは少なく、医学における普通の脳波≠フ研究というのは、あまり普通≠ナはありませんでした。
 脳波といえば、まず「てんかん」の診断、そして「脳死」の判定に際して問題になってくるくらいのものだったのです。それでも一部、生理学の立場からかなり精力的に行なわれていた基礎研究がありました。「睡眠時の脳波」です。
 睡眠は脳波の測定が行なわれて、非常に研究の進んだ分野といえるでしょう。寝ていても、脳は活動しているように見える睡眠、脳がぐっすり休んでいる睡眠等、睡眠にもいろいろな段階があることがわかり、脳の科学に多大な情報をもたらしました。一説に、睡眠の研究が進んだのは、臨床で脳波計が空いている時間に研究用として使わせてもらおうとすると、どうしても夜しかなく、自然に睡眠の実験になってしまったからだ、なんてことがいわれていますが……。
 つまり脳波計とは、日本の大学の通常年間研究費ではとても買えないほど高いものだったのです(いえ、それほど研究費とは少ないもの、といったほうが正しいかも知れません)。しかし、一昨年(平成4年)亡くなられた私の師、元日本医科大学生理学教室の品川嘉也教授の研究に興味を持ってくださった方を通じて、幸いにも脳波計を購入できることになりました。先生は、分子・細胞生理学が専門でしたが、大脳の働きに大変興味を持たれ、京都大学時代から学生へのアンケート調査などを通じて、独自に『右脳・左脳理論』を展開して来られました。そして脳波計が手に入ったことにより、それまでの理論の実証としての実験が始まったわけです。
 まずは手近にいる学生を被験者に、普通の人の思考過程をいろいろと調べ始めました。当時、第5世代コンピュータが叫ばれ、通産省肝入りのプロジェクトチームが推論や並列思考のできるコンピュータに取り組んでいましたが、こちらはさらに進んだ、右脳コンピュータ=Aイメージコンピュータ=@を目指したい、という思いです。
 ところで、右脳・左脳ブームの火付け役は品川教授ですが、その品川先生が右脳・左脳を研究するようになったきっかけは、先生の師でもあられる、なんと現代物理学の故湯川秀樹博士だそうです。湯川博士は「人間の脳は、なんで右と左に別れとるんや。君、医学部やったらそのくらい分かるやろ」と、医学部学生だった品川先生におっしゃられたことが、その後の右脳・左脳研究に結び付いていったとのことです。
 それはともかく、脳波からも左右の脳の機能差が少し見え始めた頃、あるテレビ局が、そろばんで日本一になった人の脳波≠とって欲しいとやってきました。それを取ったところからこの本の話は始まります。
 じつは、ただ単に普通の人というだけでは、いくらたくさんの脳波をとっても、わずかな変化は個人差という大きな違いに隠れてしまって、なかなか解析の糸口は見つかりません。やはりその中でどこかが違う人、何かに優れている人を実験して糸口を見つけ、それからまた、一般に立ち返ると、わずかな変化でもよくわかってくるものです。ですからそろばんだけでなく、気功、ヨーガなどから、将棋、速読、音楽、イメージトレーニング等々、じつにさまざまなエキスパートのさまざまな状態の実験をしてきました。
 それらのデータを踏まえ、そろばんと脳の関係を、純粋に科学的な立場から述べてみたいと思います。実際私自身、そろばん塾を経営しているわけでもなく、そろばんの級位すらなく、むしろ毎日コンピュータに囲まれ、計算は全てコンピュータという生活です。でも、すばらしい能力をお持ちの方々の脳波を解析してみて、最高のコンピュータである自分の脳に対して、常に積極的に働き掛け、充分に使いこなすような生活をしなければいけないな、とつくづく考えさせられています。

 

目 次

 

■ 序 章 そろばんより今や電卓?

・そろばんを使っていますか

  そろばんは時代遅れなのか

  電卓は便利だけれども

   コンピュータ王国で注目されるそろばん

 

■ 第一章 脳の構造と働き

・思考する脳

  脳の重さで頭の良し悪しは決まらない

  感覚に応じる脳

  言語に応じる脳

・右脳と左脳

  ノーベル賞をもたらした実験

  脳は「芸術脳」

  ミギノウ、ヒダリノウ

  脳の働きを電気で見る

・脳波のα波やβ波って何?

  脳波は神経細胞の電気信号?

  α波はリラックス波

  脳活動のリズム

  β波は活動波

 

■ 第二章 そろばんと脳 

・珠算有段者の脳波は特別

  暗算するときの脳波を見る

  計算する脳があるの?

  そろばん日本一になった子どもの脳波

・有段者と気功師に特異な脳

  暗算時のα波の現れ方

・プロ棋士とそろばん有段者の脳波

  閃き≠脳波から見る

  集中力は見れども見えず≠フ境地

  脳の使い分けのうまい人が集中力抜群

・使うほど回路を増やす脳

  脳細胞の減少をシナプスが補う

  速読の達人とそろばん有段者は似たβ波

  記憶するコツは脳のイメージ力

  コンピュータに真似できないヒトの思考形態

・脳のリラックスと緊張

  リラックス度は後頭部のα波

  集中しているのに緊張していない

  そろばん得意な子は高い集中度を示す

・イメージ思考とα波

  谷川王将と羽生棋王の思考に違い

・そろばんの級位と集中力の関係

  思考過程の発達を脳波からみる

  そろばんできる子の「α波」の特徴

  そろばんできる子の「β波」の特徴

・イメージ処理と言語処理

  一般人の計算には言語の影響が大きい

  有段者はイメージだけで処理できる

・そろばんで数を理解する

  そろばんはイメージ的に優れた計算道具

  そろばんとコンピュータ

 

■ 第三章 一生涯役に立つそろばん

・早期教育とそろばん

  偏りすぎずにイメージ力を育てる

  ほかの分野への有効性も十分

・日本の数学優秀の秘密

  文化としてのそろばん

  海外で普及しだしたそろばん

・脳の活性化に一役買うそろばん

  高齢化社会と脳の働き

  お年寄りの老化防止に

 

■ 第四章 そろばんのおもしろ基礎知識

・そろばんは、いま

  ・小学校では時間数増やす

  ・中学ではコンピュータ理解に役立て

  ・高校では検定で人気

  ・企業では実務とコミュニケーションを兼ねて

  ・海外では普及に熱心

・そろばんの誕生から普及するまで

  ・そろばんの誕生

  ・現在のようなそろばんの誕生と日本への伝来

  ・日本での普及

  ・そろばんの構造と部分の名称

  ・そろばんの改良 そして究極の四つ玉≠ノ

  ・そろばんの定着

  ・? 世紀のそろばん

・そろばん面白ばなし

  ・そろばん日本一

  ・大きな数──その読み方は?

  ・そろばんクイズ──一度も動かない玉がある?

  ・そろばんの活用(1)《おつりの計算》

  ・そろばんの活用(2)《消費税の計算》

  ・そろばんの活用(3)《最大公約数》

  ・そろばんの活用(4)《最小公倍数》

  ・そろばんの語源

  ・地球を一周したそろばん

  ・教具としてのそろばん

  ・そろばんとキリスト教

 

 

読者の声

 

著者紹介

 河野貴美子(かわの きみこ) ■

 

1967年立教大学理学部物理学科卒業。同年日本医科大学理学教室助手。1985年より同大学基礎医学情報処理室。現在同研究員。済生会高等看護学校講師、日本生理学会評議員、人体科学会理事。 脳生理学の立場から各種思考時の脳波を測定し、発表している。 共著書に「ビットの本」(ソニー出版)共訳著に「意識の進化論」(青土社)などがある。

 

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