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■ ハート出版の健康書 ■


心の音が心の病を癒す


ニュー音楽セラピー「心音法」
悩みと苦しみからの解放 生きることのすばらしさが見えてくる


小川悠一郎 著 1995.11.04 発行  

ISBN 4-89295-065-3 C2077 四六上製・208頁・定価 1602円(本体 1456円)

 

まえがき

心の音が心の病を癒す…病気を治すにはまず心を癒すことから。心を癒すための薬≠ニなるのが本書で紹介する「心音法」です(ハート出版)
 私はミュージック・セラピストです。つまり、音楽を用いて人の心を癒し、そのことを通じてさまざまな病気を軽快させる専門家のことです。
 とはいっても、医師ではないし、精神分析学者でもありません。メスや薬を使うことはできないし、本格的な精神分析療法のノウハウも持ち合わせてはおりません。
 しかし、それでも私は、人の心を癒すことにかけては強い自負を持ってます。私が自身のノイローゼを克服した体験から提唱した「心音法」は、メスでは切り取れない心の病巣をも消し去ることができます。私は、この「心音法」によって人様のお役に立てれば、と心底願ってやまないのです。 「音楽で病気が治せたら医者はいらない」と、ミュージック・セラピーの実効性に疑問を抱く向きもあろうかと思います。しかし近年、医療の現場では、さまざまなミュージック・セラピーが急速に治療に取り入れられつつあるのです。
 その背景としては、肉体さえ治せば病気は治ると考えてきた西洋医学が、ひとつの行きづまりを見せているのではないかと思うのです。肉体だけを治療したのでは十分ではないということ、メンタルなケアも治療の重要な側面であることに、医師たちもようやく気づき始めたのではないでしょうか。 「病は気から」と昔から言われてきましたが、それが単なることわざではないことが、次第に明らかになりつつあります。心と肉体は、従来考えられてきたよりずっと密接に結びついているのです。
 たとえば、過度のストレスが胃潰瘍の原因になることは、すでによく知られています。ストレスが胃酸の分泌量を増やし、それが胃の粘膜を荒れさせるのです。
 しかし、ストレスが引き起こす病気は胃潰瘍ばかりではありません。多くの病気、いや、ほとんどの病気は、強い精神的な葛藤によって症状が悪化するのです。
 したがって、病気を治すためには、まず心のあり方を矯正しなければなりません。薬などによって肉体を癒すことももちろん重要ですが、心を癒すことも、同じくらい重要なのです。
 そして、心を癒すための薬≠ニなるのが、私の創始提唱した「心音法」です。これが唯一最高の薬≠ナあるとは申しませんが、かなりの良薬ではあると自負しています。少なくとも、私が接した多くの人々は、心音法の実践によって心身の健康を取り戻しているのです。

 

目 次

 

■ 第一章 海辺の村のこわがり少年

     戦争の足音の中で

     日常のものとしてあった「霊」

     「内弁慶の外アッパ」

     霊媒師・田村さんの「行」

     悪い想念が頭痛を生んだ

     父の死と、遺されたカルマ

     音楽への目覚め

     「歌のテスト」事件

 

■ 第二章 雌伏の日々

     十五の旅立ち

     職の変遷

     「朝の集い」との出会い

 

■ 第三章 己の心の魔と闘う

     天井がおおいかぶさってくる!

     不信乱脈

     音楽の向こうに出口が見えた!

     夢への第一歩を踏み出す

     再び「朝の集い」へ

     「朝の集い」の恩師たち

     いまも糧としている教え

     なぜ、「朝の集い」をやめたか?

     映画と音楽が心を癒す

     音楽修行の日々

     十九にして歌謡教室を開く

     暗中模索の日々

 

■ 第四章 昇華〜ついに作曲家に!

     ノイローゼ克服の軌跡

     「感謝と詫びのすすめ」

     一人立ちの春

     売り込み行脚

     ついに作曲家デビュー!

     出版会社の専属になる

    「きれいな曲」しか書けないジレンマ

 

■ 第五章「ユートピア讃歌」誕生

     芸能界の「泥」にまみれて

     プロダクションの中での模索

     カルチャーセンターを開く

     心霊書に傾倒する

     蘇生に向かう日々

     歌謡曲を捨てる!

 

■ 第六章「心音法」とは何か?

     既存の音楽療法とのちがい

     直感で行なうニュー音楽療法

     オーラを生かした音楽療法

     ニュー・ヴォイス・トレーニング

     イメージ・トレーニング

     呼吸法

     想念が声となる歌となる

     心音法にこめた願い

 

あとがきにかえて

     人間の本当の姿は霊魂である

     音楽面で私を助けてくれた頼れるパートナーたち

     母に捧げる癒しの歌

 

 

読者の声

 

著者紹介

■ 小川悠一郎(おがわ ゆういちろう) ■

 

1940年、新潟県に生まれる。本名は金一郎。 幼い頃より将来は音楽家になることを夢とし、10代後半から歌謡曲、フォーク、ポ ピュラー、ラテンなど作曲活動を通し現在に至る。小林幸子、芹洋子、柏木由紀子、 トリオ・ロス・デルフィネス、社歌など数千曲を作曲。レコーディングなど制作活動 を展開。 それと共に、倫理哲学思考・大自然の法則などを研究し、音楽的要素を取り入れた実 践活動を推し進める。そして自ら創始提唱するところの『心音法』を詩的に表現した 「幸福心音法生命=vを著作。1980年頃より「死への疑問」を拭いきれず、エド ガーケーシー、スウェーデンボルグ、日本の初期心霊学者浅野和三郎などの著作に触 れ、あらゆる霊験、霊示集を研究。 さらに神智学、神秘学によって人間永遠の生命、目的、使命を感知するにおよび『理 想郷讃歌』の詩曲を約三百作曲。内15曲がキングレコードより全国発売。コンサート 活動も行なっている。 また1991年には心音法を音楽と言葉でストレス解消に活用したCD『α波トークセラ ピー』もキングレコードより全国発売されており、多くの賞賛を得る。主な著書に 「心の音が心の病を癒す」 「死の向こう側」 「心よ」 (共にハート出版)がある。真に人々の 永遠の幸福を念じ、人間幸福曲集を鋭意創作中。  

 

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