児童書
犬と猫
ホタル
健康書
精神世界
ヘミシンク本
趣味実用
教育書
文芸書
ふるさと文庫
文庫注文書
ヘミシンクCD
公 募
商品一覧
本を探す
リンク
ニュース
近刊案内
会社案内
書店様向
ハート出版 TOP
お問合せ
動画(youtube)
ふるさと文庫ブログ


商品検索:キーワードを入力してボタンをクリック!

――品切れです――

■ ハート出版の健康書 


もうおしっこで悩まない


切れの悪い尿は怖い病気のシグナルだった!!


高橋クリニック院長 高橋知宏 著  1998..02.10 発行  

ISBN 4-89295-116-1 C2077 四六並製・224頁・定価 1540円(本体 1400円)

 

まえがき

ハート出版【もうおしっこで悩まない】切れの悪い尿は怖い病気のシグナルだった。ちょっとした尿の異変に気づけば、ガン・前立腺肥大・性病など怖い病気、やっかいな病気は防げる

 イメージしてみてください。

 ある日のこと、会社のトイレで用を足していたとします。目の前のTOTO(INAXでもかまいませんが)の中に流れ出る血の混じった紅いおしっこ――。自分の体から血が出る。ましてや、尿に混じって出るなんて、初めて体験した人はほぼ間違いなく大きなショックを受けます。ガンだろうか? 性病だろうか? このまま放って置いてよいのだろうか? なじみのない泌尿器科の病院の門を叩こうか? 叩くまいか? どんな検査をされるのだろうか? それは痛いのか?……などなどいろいろな不安が心をよぎります。

 でも「血の混じった尿が出る」――これは夢でも幻でもありません。現実に、毎日どこかでおきていることなのです。残念なことに、すでに読者の中には体験されている方もいらっしゃるでしょう。この本はそうした不安、疑問をお持ちのみなさんのために書きました。

 ところで一般的に、泌尿器科を「うら寂れた街角の袋小路にある薄汚れた看板の性病科」とイメージしている人が多いのではないでしょうか。実際は包茎からガンまで幅広い範囲を取り扱っています。まぁ、正直な話、泌尿器科にかかるには少々勇気がいるかもしれませんね。「これくらい放っておけば治る」と思う程度なら、泌尿器科の門は叩かないと思います。

 しかし、いくら泌尿器の病院の敷居をまたぎにくいからといって、泌尿器科の病気を放置し、治療のチャンスをみすみす逃したら大変です。「あのとき、早めに診察すれば、手遅れにならずにすんだのに」と後悔しても後の祭りです。恥ずかしがらずに、ぜひ専門科医の診断を受けていただきたいのです。  私がこうしたことを言うのには理由があります。

 私が研修医の頃、「血尿は泌尿器科のガンの患者さんにとって、早期のガンを発見できる最初で最後、唯一のチャンスだ」と先輩の先生に耳にタコができるほど教え込まれたからです。そして、それを如実に物語るこんな例がありました。

 その患者さんは以前に一回だけ血尿があり、その後は自然に出なくなったので放置していたところ、しばらくしてまた血尿が出てきました。すぐに泌尿器科の専門医に診てもらえばよかったのですが、恥ずかしかったのか、内科を受診しました。しかし、内科医の処方した止血剤でも血尿が治まりません。

 そこで内科医に紹介され、ようやくその患者さんは泌尿器科を訪れ検査しました。でも時すでに遅く、手の施しようのない膀胱ガンだったのです。  これはほんの一例です。

 このようなケースは泌尿器科の場合、特に数多くあります。専門の医師として本当に胸が痛みます。だからこそ、こうした患者さんを少しでも減らすために、みなさんにも泌尿器科の病気の症状を知識として持っていただきたいと思い、本書を書くことにしました。

 本書では、泌尿器科のおもに「おしっこ」に関する病気を、症状からわかりやすく調べることができるように編集してあります。他人に聞くのは恥ずかしい、かといって知らないままでいるのは心配……ということのないように、誰にでも病気のアウトラインや最新の診断技術、治療方法がわかりやすく説明してあります。ある程度知識として頭に入っていれば、恥ずかしがらずに泌尿器科の病院に行くことができると思います。悩んで無駄に時間を費やし、病気が手遅れにならないよう、本書がお役に立てれば幸いです。

 

目 次

おしっこの異常診断フローチャート

 

 1章 症状が示す病気 

 

   おしっこのときに痛みが走る(排尿時痛)

   おしっこに血が混じる(血尿)

   おしっこが濁っている(混濁尿)

   おしっこが泡立つ

   せきやクシャミでおしっこが漏れてしまう(尿失禁)

   おしっこが近い(頻尿)

   寝てから夜何度もトイレで目が覚める(夜間頻尿)

   おしっこが終わった後に尿が残った感じがする(残尿感)

   おしっこがタラタラとしか出ない(苒延性排尿障害)

   公衆トイレの便器の前で、人が後ろに立っていると

      おしっこが出ない(遅延性排尿障害、遷延性排尿障害)

   おしっこのあとペニスを下着の中にしまうときに

      おしっこがわずかに漏れる(遺尿)

   おしっこが散る(尿線分裂)

   おしっこの溜まった感じがわからない(尿意欠如)

   下着に膿が付く(排膿)

   精子に血が混じる(血精液症)


 

 2章 おしっこに関する怖い病気  

 

   血尿を放置するな。まずガンを疑え

    1.前立腺ガン  2.膀胱ガン 3.尿管ガン 

    4.尿道ガン  5.腎臓ガン  6.陰茎ガン

   おしっこが痛い!一晩の過ちが命取りに(STD)

    1.淋菌性尿道炎  2.非淋菌性尿道炎  3.梅毒 

    4.エイズ(AIDS、またはHIV感染症)

   頻尿や排尿障害。男性の尿のトラブルは前立腺がおもな原因

    1.前立腺肥大症  2.膀胱頸部硬化症 

    3.急性前立腺炎  4.慢性前立腺炎

   女性の尿のトラブルはまず膀胱をチェック

    1.急性膀胱炎  2.慢性膀胱炎  3.神経因性膀胱

    4.膀胱内異物  5.膀胱尿管逆流症

   尿が出にくく、痛い。過去の尿道炎治療が原因?

    1.尿道狭窄  2.尿道炎  3.尿道損傷  4.尿道カルンクラ 

    5.亀頭包皮炎  6.尿道異物  7.尿道下裂 

   尿が出ない、出ても汚れている場合、尿を作る腎臓が原因 

    1.腎盂腎炎  2.糸球体腎炎  3.ネフローゼ症候群 

    4.腎臓結核  5.腎不全

   ひと口に「おもらし」と括るなかれ。尿失禁のいろいろなタイプ 

    1.腹圧性尿失禁  2.溢流性尿失禁  3.切迫性尿失禁 

    4.反射性尿失禁  5.真性尿失禁  6.尿道外性尿失禁 

   女性は避けて通れない。更年期障害が原因の多くのトラブル

      とにかく痛い!尿路結石症のあれこれ 

    1.腎臓結石  2.尿管結石  3.膀胱結石  4.尿道結石 

 

 3章 怖い病気の治療法 

 

   原則的には手術――ガンの治療 

    1.前立腺ガンの治療  2.膀胱ガンの治療  3.尿管ガンの治療 

    4.尿道ガンの治療  5.腎臓ガンの治療  6.陰茎ガンの治療 

   何よりまず危険なセックスをしないこと――STDの治療 

    1.淋菌性尿道炎の治療  2.非淋菌性尿道炎の治療 

    3.梅毒の治療  4.エイズの治療  5.血精液症の治療 

   技術の向上が手術時間を短縮!――前立腺の治療 

    1.前立腺肥大症の治療  2.膀胱頸部硬化症の治療 

    3.急性前立腺炎の治療  4.慢性前立腺炎の治療 

   まず抗生剤、症状が重ければ手術――膀胱の治療 

    1.急性膀胱炎の治療  2.慢性膀胱炎の治療 

    3.神経因性膀胱の治療  4.膀胱内異物の治療 

    5.膀胱尿管逆流症の治療 

   STDには抗生剤、手術は経験豊富な医師に――尿道の治療 

    1.尿道狭窄の治療  2.尿道炎の治療  3.尿道損傷の治療 

    4.尿道カルンクラの治療  5.亀頭包皮炎の治療 

    6.尿道異物の治療  7.尿道下裂の治療 

   腎不全に移行しないように抗生剤などを投与――腎臓の治療 

    1.腎盂腎炎の治療  2.糸球体腎炎の治療 

    3.ネフローゼ症候群の治療  4.腎臓結核の治療 

    5.腎不全の治療 

   開腹不要の簡単手術――尿失禁の治療 

   原因である女性ホルモンの投与――更年期障害の治療

   最新鋭の機械、衝撃波で結石を粉々に――尿路結石症の治療

    1.腎臓結石の治療  2.尿管結石の治療  3.膀胱結石の治療

    4.尿道結石の治療


 4章 気持ちよくおしっこを出すために 

 

   規則正しい生活をする 

   おしっこを我慢しない 

   セックスの後のおしっこ 

    陰部を清潔に 

   アレルギーに注意 

 

 5章 泌尿器科は怖くない 

 

   泌尿器科では基本中の基本――尿検査 

   前立腺炎は触ってわかる――前立腺マッサージ 

   細い棒状のレンズが尿路の病気をキャッチ――内視鏡検査

    1.膀胱尿道鏡  2.腎盂尿管鏡 

   臓器の情報をコンピューターで処理――超音波検査(エコー)

    1.経直腸的超音波断層撮影  2.経腹的超音波検査断層撮影

   あまりに有名な臓器の写真撮影――レントゲン検査

    1.排泄性尿路撮影  2.尿道造影  3.膀胱造影

    4.逆行性腎盂尿管撮影  5.血管造影 

   排尿量をグラフに――尿流測定(ウロフロメトリー)

   膀胱の機能を細かく評価――膀胱内圧測定(チスメトリー)

   レントゲンの上をいく臓器撮影――CT

   磁場を利用した新時代の検査――MRI

   放射性同位元素の動きで病気がわかる――シンチグラム

    1.腎シンチグラム  2.骨シンチグラム

 

 

資料

 最新鋭の治療機械を導入している病院

 ESWL設置医療機関一覧

 前立腺肥大症治療装置設置医療機関一覧・高温度治療

 前立腺肥大症治療装置設置医療機関一覧・レーザー   

 

 

読者の声

 

著者紹介

 高橋知宏(たかはし ともひろ) 

 

1952年、東京都生まれ。開業医。1979年東京慈恵会医科大学卒業。同大学泌尿器科入局。大学病院、救急病院を経て、1990年東京都大田区で高橋クリニックを開設する。専門は前立腺腫瘍・睾丸腫瘍。泌尿器科専門医・外科認定医・消化器外科認定医・体育協会公認スポーツドクター・整形外科医など総合診療科医師を目標に幅広く診療している。現在、漢方・東洋医学・整体術(唐山流)・カイロプラクト・癌免疫療法にも興味を持ち、研鑽中である。

 

おすすめの本

奇跡の明日葉

健康の極意

合わない枕は病気をつくる

超快眠学


体臭恐怖


新・もう汗で悩まない

 

 


ふるさと文庫
ハート出版