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■　ハート出版のドキュメンタル童話シリーズ　■

神さまに質問「いのち」ってなんですか

生きることの尊さを考える５つの物語

　ものを書くという仕事をとおして、これまでに、千人をこえる人たちに会って、話を聞かせてもらいました。
　その中には、病気という困難をうけいれ、希望を胸に呼びこもうとする人たちがいました。
　かぎりあるいのちと、真剣にむきあう少年がいました。
　そんな人たちに会って、どんないのちも、みんな、かがやいていることを、わたしは、しみじみと知りました。
　でも、いまの世の中には、いのちの尊さ、たいせつさに、まるで気づかない人たちがいることも、確かなことです。
　平気でだれかをいじめたり、きずつけたり、人のいのちをうばったり……。
　そして、一生けんめいに生きているのに、もっと生きていたいのに、ずっと生きられない人たちもいます。
　もしも、神さまがこの世に存在するのなら、「いのち」って、なんですか？　と、会って聞いてみたい気がします。
　この五つの物語から、「いのち」って、いったい、なんだろうか、すこし考えてみてください。あなたなりの答えが見つかったなら、生きる勇気と、やさしい心が、きっと、あなたをつつんでくれるはずです。

綾野まさる

■ 画家紹介・松本恭子（まつもと　きょうこ） ■

大阪に生まれる。日本大学芸術学部卒業。主な作品に、 『先生のお弁当』 『いのちのあさがお』 『えほん・いのちのあさがお』 『えほん・だんちのこいぬダン』 『コウスケくんの青い空』 『いのちのひまわり』 『「神さまに質問」いのちってなんですか』（以上ハート出版）、 『傘地蔵』（小学館） 『雪女』（ＴＢＳブリタニカ） 『日本びっくりふしぎ話』（国土社） 『日づけのあるお話365日』（金の星社） など多数。