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■ 新装版 いびきは身体の危険信号 


死をまねく睡眠時無呼吸症候群


あなどれないいびき退治

専門医がわかりやすくアドバイス


第一人者「いびき博士」のいびき治療決定版
「おおいびきをかく」「昼食後眠い」「運転中眠くなる」「いくら寝ても疲れがとれない」
……こころあたりありませんか?
睡眠中の呼吸停止が原因です!

石塚洋一 著 1991.04.6 新装版 2003.04.04 発行  

ISBN 4-89295-479-9 C2077 四六並製・188頁・定価 1430円(本体 1300円)

 

まえがき

死をまねく睡眠時無呼吸症候群

●いびきは酸素不足を引き起こす
 いびきをかいている人は一歩一歩死に近づいているのです。
「そんなことは信じられない」とおっしゃる方も多いでしょうが、これ以後の章を読んでいただければ、いやでも信じざるを得なくなります。その前にここでその恐ろしさの一端を紹介しておきましょう。
 いびきをよくかいている人は一見気持ちよさそうに、無心で眠っているようにハタ目には見えます。でも、実はその睡眠は決して深くはないのです。
 昔のことわざに「鼾をかく者は夜聡し」というのがあります。これは、いびきをかいて眠る者は敏感に目を覚ますという意味。いびきをかいて寝ている睡眠は浅い睡眠なのです。
 そして、これが最も重要な問題なのですが、いびきをかく人のうち、なんと70%の人が睡眠中に「呼吸停止」を引き起こしているのです。呼吸停止とは言うまでもなく呼吸が止まってしまった状態のこと。この状態を我々医師は、「睡眠時無呼吸」と呼んでいます。つまり、生きているのに息を吸っていない瞬間があり、知らぬ間に酸素の供給をストップしてしまっているわけです。考えてみればこんな恐ろしいことはありません。
 酸素が体内に取り込まれないということは、すなわち我々の生命活動がおびやかされることにほかならず、もしこんな状態が日常的に続くとしたら確実に生命を縮めてしまうことになるわけです。しかも、これは医学的データがその事実を証明しているのですから、いびきをかく人はもう決して安心などしていられないのです。
 自分は大丈夫だろうか、いびきをよくかく体質だろうか、とあたらめて自問自答してみてください。そして、ふだんの生活を思い返してみてください。
 いびきをよくかく人は酸素が足りない状態で眠り続けているので、当然、睡眠が浅く、そのために慢性的な睡眠不足をかかえているはず。ですから、次のような人は男女を問わず、要注意と覚えておいてください。


※電車に乗っている時などに不覚にも眠りこんでしまい、駅をいくつも乗り過ごしてしまうことがある。
※車の運転中に居眠りをして、危うく事故を起こしそうになった。
※会社の昼休みに公園のベンチでグーグー寝てしまうことがある。
※お酒を飲むとすぐに大いびきをかいて寝てしまう。
※仕事をやりながら生あくびが出て、眠くて眠くて仕方がない。
※たくさん寝ているはずなのに頭が重く、身体が休まらない。
※会議中に居眠りをしてしまい、上司に叱られることがある。
※昼間、家にいて横になるとどこでもすぐいびきをかいて寝てしまう。
※働いている時も遊んでいる時もどこでも横になりたくなる。


 日常生活の中でこられが思い当たる人はまさに睡眠が慢性的に不足している証拠と考えていいでしょう。たぶん、覚えがある人も多いはずです。
 そして、これらの人のうち、半分以上の人が眠っている間に確実に命を縮めている――。とこんなことを書くと、急に不安にかられる人も多いことと思いますが、私はいたずらに皆さんを驚かせようとしているつもりはありません。
 そういう人すべてが生命活動を危険にさらしているというわけではありません。
 しかし、データ的に見てもかなりの確率で生命に関わる病気の芽を睡眠中に育てていることは確かなのです。したがって、いびきをよくかく人はこれを機会にいびきについての考え方をぜひ改めていただきたいのです。また、中高年の人は老化にともない、必ずと言っていいほどいびきをかくようになります。つまり、これはいびきだけの問題ではないということ。
 そういう意味で、ぜひ一度、自分の健康状態をいびきと関連してチェックしてみていただきたいのです。

●いびきは健康のシンボルではない
 健康を維持するためには、バランスのよい食事と、睡眠を十分にとることが大事です。食事のとり方についてはさまざまな本が出ていますので、それらを参考にしていただくとして、ここでは睡眠の大切さに触れてみます。誰しも経験があるでしょうが、前の晩にグッスリ眠れた翌朝は目覚めもよく、一日の行動が軽やかです。反対に、夜中に何度も目が覚めたり、夢をずっとみて、深く眠れなかった時などは、会社に行くのもおっくうになり、気力が湧いてこないものです。
 このように、睡眠の深さ、浅さによって体調は良くも悪くもなるのです。また、人間は眠らないと、段々と怒りっぽくなり、イライラし、集中力が散漫になり、非社交的になるということが実験でも明らかになっています。このように、睡眠は人間の精神状態にまで大きな影響を及ぼします。
 とくに、現代人は数々のストレスによって、不眠症を訴える人が多くなっています。勿論、人間は寝ないでは生きていけませんから、寝るには寝るのですが、睡眠が浅くなり、それが不眠症となってくるのです。では、どうして睡眠が浅くなるのでしょう。私は長年耳鼻咽喉科医として治療にあたっていて、その主な原因が寝ている間のいびきにあると気づきました。
 昔から、グーグー高いびきをかいて寝ている人を称して、「あの人は豪傑だ」とか、「大いびきは大物の証明」などと言って、男の高いびきがモテはやされる傾向にあることはご存じの通りです。
 また、いびきをかいて寝ている子供を見て母親は「気持ちよさそうによく眠っている」などと言って安心し、逆に、あまりにも寝息が静かすぎると「死んでいるのではないか」と不安になったりしたものでした。
 このように、これまでいびきは安眠の証明のように受け取られてきたものですが、実際のところはそうではありません。
「いびきは身体の健康にとって一体どんな意味を持っているのか」 「そもそも人間はどうしていびきをかくのだろうか」  こうした問いに対して、過去にはいびきの研究があまりされずにきたため、何の答えも出されてきませんでした。そもそもそんな問いかけを発する人すらいなかったのです。
 しかし近年、いびきの研究が世界的規模で急速に進められ、いびきのベールがほとんど剥がされるに至り、実に恐るべき事実が判明してきたのです。
 その事実を知れば、もうどなたも「いびきは健康のしるし」「いびきをかく人は豪傑だ」などと言ってのんびりと構えてはいられなくなるでしょう。  その事実とはすなわち、いびきは確実に身体を寿命を縮めている」ということなのです。特に、慢性的ないびきは確実に身体をむしばんでいるというまぎれもない事実が研究データから明らかになってきたのです。
 さらに、近年とみに多くなってきた乳幼児の突然死、あるいは中高年の突然死もいびきが誘発するのではないか、という説が有力になりつつあります。
 どうでしょう。いままでさほど気にもとめなかったいびきがこれほど恐ろしいものだったとは……。皆さんもさぞや驚かれたに違いありません。
 そして、よくいびきをかいて寝ている人にとっては残酷な宣告になったかもしれません。しかし、新しい事実を早く受け止め、早期に対処することが大切です。
 さて、あなたはいびきをよくかくタイプですか。
 自分はいびきをかかないと思っていても、寝ている時には実は大いびきをかいているのではありませんか。なにしろ睡眠中のこと、実際にはいびきをかいて寝ている人は多いものです。実家から日頃「いびきがうるさい」と言われたことはありませんか。
 もしそうならば、あなたは眠っている間に、確実に命を縮めていることを知っておくべきです。
 またもう一つ忘れてはならないのは、いびきは大人だけの問題ではないこということです。近年いびきをかく子供が急速に増え続けています。
 そして、いびきが子供の成長過程において多大な悪影響を及ぼしているという事実もまた皆さんにお伝えしなければなりません。
 子供というのは「スヤスヤと眠っている」のが理想で、もし皆さんの子供が「グーグーと眠っている」状態が多いようでしたら、要注意サインとして受け止めなければなりません。ですから大人にとっても子供にとっても、いびきというのは絶対にないがしろにはできないということなのです。
 ゆめゆめ、たかがいびきなどとは決して思わないでいただきたいのです。
本書は私にとって、いびき治療について解説した二冊目の一般書となります。一冊目の『いびきは身体の危険信号』(ハート出版刊)の発刊は一九九一年(平成三年)のことですから、早いもので、もう七年も前になります。
 前作でもすでに、いびきの原因と治療については一通り網羅しています。ではなぜ、今新たにパート2ともいうべき本書を上梓するかといえば、この七年間で、いびき治療をめぐる状況が大きく変化してきたためです。
 前作を出版した頃は、「いびきは病気ではない」という誤った先入観がまだ根強く世にありました。一般人はもちろん、多くの医師の側にも、です。しかし、最近ではさすがに、いびきが健康にもたらす悪影響が広く知られるようになってきました。
 例えば、いびきが引き金となる「睡眠時無呼吸症候群」は、七年前にはごく一部にしか知られていない目新しい病名でした。しかし今では、正しく理解されているかどうかはともかく、その病名自体は大半の人が知っているはずです。
 そのことが象徴する通り、「病気としてのいびき」が今大きな注目を浴びています。そこで、前作の内容から一歩踏み出して、最新の情報を盛り込んだパート2の出版を企画したわけです。前作では、「いびきは健康のシンボル」という誤った先入観を打ち壊すことに重きを置かねばなりませんでした。しかし今回は、読者のみなさんもいびきが不健康であることはすでにご存じかと思いますので、そうした部分を最小限に抑えることができました。その分、いびきの原因と治療についての記述を増やすことができたのです。
 いびき治療をめぐる状況の変化はもう一つあります。それは、七年前とは違い、子供のいびき、女性のいびきの治療が多くなっていることです。いびきというと、私たちはとかく大人の男性のそれを思い浮かべがちですが、実際には、子供や女性にも、いびきに悩んでいる人は多いのです。成人男子のいびきももちろん深刻ですが、子供や女性のいびきはある意味でさらに深刻です。子供のいびきは発育の重大な妨げとなりますし、女性のいびきは当の患者にとって精神的にも大きな負担となるからです。
 前作でも、子供のいびきについては一章を設けていますし、女性のいびきについても少し触れています。が、本書では、世間的な関心の高まりに合わせて、前作以上に、子供と女性のいびきについての説明にページを割いています。特に女性のいびきについては新たに一章を割いて説明していますので、ひそかにいびきに悩んでいる女性の方にも、ぜひお読みいただきたいと思います。
 ところで、いびきが「不健康のシンボル」であるとのイメージは、すっかり定着したかと思いますが、いびきを「不健康のシンボル」と呼ぶ理由は二つあります。一つには、いびきが糖尿病や鼻や咽頭の病気などの病的な要因によって引き起こされる場合が多いということ。つまり、いびきが身体の異常を知らせる警告となるのです。「最近急にいびきをかくようになった」という人は、特に注意が必要でしょう。
 もう一つには、いびきそのものがさまざまな病気を引き起こす誘因となるということ。いびきが病気の誘因となる理由は一つではありませんが、その最大のものは、いびきが「睡眠時無呼吸」を引き起こしやすいということです。いびきをかく人の約七○%は、寝ている間に何度も知らないうちに呼吸を停止させていることがわかっています。わずかな間でも呼吸が停止すれば、その間酸素の供給はストップしてしまいます。そのくり返しが健康に悪影響を与えることはいうまでもありません。
 病気によって引き起こされると同時に、病気を引き起こす原因ともなるいびき――二重の意味で、まさに「不健康のシンボル」です。
 もちろん、老若男女を問わず、いびきをまったくかかないという人はいません。つまり、すべてのいびきが悪いというわけではなく、病的ないびきと普通のいびきがあるのです。 では、どんないびきが病的なのか? 病的ないびきはどんな病気によって引き起こされ、また、どんな病気の引き金となるのか? そして、どうしたらいびきが治せるのか? それらの疑問には、本文の中でじっくり答えていきましょう。


本書は平成3年発行の「いびきは身体の危険信号」の新装版です。

 

目 次

 

■ 序章 いびきをかく人は寿命を縮めている

いびきは酸素不足を引き起こす
いびきは健康のシンボルではない

 

■ 1章 たかがいびきと思っていませんか

健康な人は決して大いびきをかかない
知っておきたいいびきのメカニズム
いびきをかきやすいタイプ
これが危ないいびきの兆候だ
いびきをかいているかどうかをセルフチェック
肥満の人に長寿は少ない
大いびきが知らせる鼻や咽頭の構造的な異常
最も恐ろしいのは、大いびきが警告する脳や内臓の異常

 

■ 2章 子供のいびきは親の責任

子供のいびきに注意しよう
いびきは子供の成長をさまたげる
身体が虚弱になると心まで歪む
いびきは夜尿症を誘発する
危ないサインはこんなかたちで現れる
家庭環境もいびきをかく一因
いびきが治るとこんなに変身する子供たち
子供がかかりやすい咽頭と鼻の病気
 ●咽頭の病気
  扁桃炎 扁桃肥大 アデノイド肥大
 ●鼻の病気
  急性鼻炎 鼻アレルギー(花粉症)
  慢性副鼻腔炎(蓄膿症) 鼻中隔湾曲症

 

■ 3章 これが睡眠時無呼吸症候群の恐ろしさだ

睡眠事務呼吸症候群とは?
ポリグラフ検査、レスピグラフ検査などでいびきの正体が判明
慢性酸素不足は死の兆候
大いびきは成人病だ
睡眠時無呼吸症候群は突然死をも誘発する!
睡眠時無呼吸症候群の危険な5つのサイン
 ●いびきのパターンが変わった
 ●睡眠中に身体を異常に動かす
 ●睡眠時によく咳をする
 ●夜中に突然飛び起きる
 ●睡眠中に苦しくなり目が覚める
睡眠時無呼吸症候群がもたらす精神的トラブル
 ●日中傾眠症状
 ●知力低下
 ●人格の変化
 ●行動傷害
私たちはこうして睡眠時無呼吸症候群から解放された
(1)いびきが治って仕事に集中できるようになった
(2)早期治療でいびきがピタリととまった
(3)超肥満が元凶。ダイエットと手術でスッキリ
(4)鼻で呼吸することがどんなに気持ちのいいことか初めて知った
(5)食事療法で高血圧と睡眠中の無呼吸の回数が減った
(6)夜中に呼吸が止まることを指摘され不安に…
(7)鼻が悪いと身体全体が悪くなるとは…
(8)出張の多い仕事なのでいびきをどうしても治したかった
(9)慢性的な酸欠が原因で糖尿病のほうも悪化
(10)いびきを治して10歳は若返った気持ち

 

■ 4章 こうすればいびきは治る

いびきで人生の不幸を招かないように
家庭療法でいびきを治す
 ●横を向いて寝るようにする
 ●枕、布団を変えてみる
 ●頭の位置を高くする
 ●部屋の湿度に注意する
 ●アルコールを控える
 ●暴飲暴食をしない
 ●寝る前に薬をつける
 ●肥満気味の人はダイエットを
 ●ライフスタイルを変えてみる
家族の協力でいびきは治る
 ●口で呼吸している時は寝る姿勢を変える
 ●いびきが毎晩続く時は「あぶないいびき」
 ●睡眠時無呼吸が現れたらすぐ専門医に
いびきの原因となる咽頭と鼻の病気
 ●咽頭のしくみと働き
 ●咽頭の病気
  急性咽頭炎 咽喉頭異常感症 扁桃炎
  扁桃周囲炎 口蓋扁桃肥大 舌扁桃肥大
  アデノイド肥大 咽頭ガン 声帯ポリープ
  喉頭ガン
 ●鼻のしくみと働き
 ●鼻の病気
  鼻の外傷 鼻出血 急性鼻炎
  慢性副鼻腔炎(蓄膿症) 慢性鼻炎
  肥厚性鼻炎 鼻アレルギー(花粉症)
  鼻中湾曲症 鼻茸(鼻ポリープ)
  上顎ガン
危ないいびきを育てる肥満症
 ●標準体重を10%オーバーしたら肥満です
肥満によって起こってくる様々な合併症
 ●子供の肥満にも要注意 肥満症の治療症
 ●食事療法  運動療法

 

 

読者の声

 

著者紹介

 石塚洋一(いしづか よういち) ■

 

1943年長野県生まれ。1967年東邦大学医学部卒。1977年東邦大学講師。1991年帝京大学医学部教授。溝口病院耳鼻咽喉科医長、現在に至る。日本医用エアロゾル研究会運営委員、日本感染症研究会幹事。
著書に「耳鼻咽喉科のまとめ」(南山堂刊)、「死をまねく睡眠時武呼吸症候群」「ガムで花粉症はここまで治る」「大いびきは死への行進曲」(ハート出版刊)がある。

 

おすすめの本

ガムで花粉症はここまで治る

健康の極意

大いびきは死への行進曲

超快眠学


性感染症の問題と解決


前立腺・泌尿器の問題と解決

 

 


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