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■　ハート出版の犬と人シリーズ　■

犬と人のちょっといい話

忘れられない小さな命のドラマ…感動の１２編

第２回わんマン賞受賞作品（短編部門）

ハート出版編集部　編 　1999.02.20　発行　　

ISBN 4-89295-135-8 C0036　四六並製・236頁・定価 1430円（本体 1300円）

忘れられない１６の瞳　中路　寛子

誰にでも、こんな出会いはあるかもしれません。橋の下で見つけた８匹の子犬たち。その澄んだ瞳は今も輝いているのでしょうか……。

保健所からきた平安美人　 阿南　さちこ

「犬なら何でもいい」の犬好き派と「犬なんて何でもいい」の犬無関心派。その利害が一致したとき、家族が犬を求めてたどり着いた先は、なんと保健所でした……。

あんたなんか、だいっきらい　 園部　邦子

犬を飼う理由にもいろいろあります。そのほとんどが、ペットショップで買ったり、捨て犬を拾ってきたりと自ら求めて飼う場合です。しかし、こんな理由で犬を飼う場合もあるのです……

短足ロンタ十六年の犬生　 木佐木　翠子

温かい飼い主に飼われれば、犬は天寿を全うできます。もちろん、病気や不慮の事故で長生きできない場合もありますけど…。これは家族の愛に包まれて、十六年も生きた幸せな犬の話です。

犬の名前で呼ばれたい理由　 木佐木　淳平

アルバイトしながらプロを目指しているバンドマン。彼は自分のステージネームを「ロン太」にしようとしています。その理由とはいったいなんでしょうか……？

マルコが教えてくれたこと　 大橋　千恵子

「子はかすがい」と言いますが、「犬もかすがい」です。引っ越しがストレスになり険悪な関係になった夫婦。そんな二人に娘ができました。それは「しっぽのついた娘」でした。

永遠の友達　さすけ　 小田　昭子

明るく元気で自慢の子どもが突然「引きこもり」になったらどうしますか？　おそらくうろたえることと思います。そんなとき、もしかしたらこの話が参考になるかもしれません……。

通い犬は禁断の果実　 千葉　直子

犬には魔力があります。人に道ならぬ行動をおこさせる……。これはそんな禁断の果実をつまんでしまった夫婦の話です。

ドイツの街角で…　 服部　ゆう子

石畳の道と石造りの建物が雰囲気を醸し出しているドイツの繁華街。街の中心にある広場には多くの人と多くの犬が行き交います。そこから人生の重さがかいま見えるのです……。

犬もかわいそう、私もかわいそう　 丸茂　かおり

愛犬家はすべていい人ばかりではありません。犬は一つ間違えば、他人に大きな迷惑をかけることもあるのです。愛犬家の方々、ぜひこの話を「他山の石」にしてください。

大地に残した犬　サチ　 柴田　正子

大戦中の中国。大陸で少女と心を通わせるシェパード。しかし、戦争はこんなところにも大きな傷跡を残していったのです……。

あまりにものん気で最高に贅沢な日々　 松川　明子

犬との別れはいつかやってきます。だったらそれまで存分に「二人」の時間を楽しもうではありませんか。犬と過ごす無駄な時間こそが最高の贅沢なのです。